ボロディンスキー・ライ麦パン

日本では白パンに微量のライ麦の入った「名前だけライ麦パン」くらいしか見かけず、本物のライ麦パンがなかなか手に入らないのだが、カルディのオンラインストアで常温品として販売されていたので、試しに購入してみた。540円で3食分くらいの分量である。日本でも高級なパン屋の高額商品ならこれくらいの値段である。ラトビアからの輸入品で、別に真空パックされているわけでもなく、二重に包装されている程度なのに、ライ麦パンは結構日持ちするようである。なぜラトビア製と思ったが、輸入元のケイエムトレーディングという会社がポーランドとラトビアとウクライナを得意としているようである。カルディに輸入品を卸す商社の一つなのだろう。

見た目は真っ黒だが、これでもライ麦50%である。ロシアにはライ麦90%のもあるらしい。見た目はさほど大きくないが、それでも350gあり、普通の食パン1斤分の量である。ボロディンスキーというのはライ麦モルトを使用したライ麦パンの種類で、製造業者はキャネルベーカリーという会社である。

今回は試しに購入してみたが、さすがに毎日食べるパンを輸入に頼るのはどうかと思うので、できれば国産でも同じようなパンがほしいところである。パンを輸入するなら、今は難しいかもしれないが、いずれはロシアやウクライナのパンも食べてみたいものである。調べてみたところ、ロシア食品を扱う商社が通販でボロディンスキーを販売しているようである。

もともとライ麦パンをこんがり焼いてバターをたっぷり染み込ませるのが好きなので、最初はバターでシンプルに食べてみた。ライ麦パン特有の酸味はあるが、見た目の黒さほど酸味が強くなく、食べやすい。焼かないと酸味が強いしぼそぼそするので、なるべく焼いた方が食べやすい。1000Wのオーブントースターで5分くらい。中身がぎっしり詰まっているので白パンよりも熱が通りにくく焦げにくい。バターの量はパン1切れにつきバター1切れくらいでちょうどよい。感覚的にはかなり多めだが、パンの密度がそれだけ高い。しかし、多量のバターを塗ると溶けてパンの下に落ちてしまう。

次はバターの代わりにクリームチーズをたっぷり塗ってみたが、クリームチーズでは味がおとなしめである。もう少し油脂がほしい。日本では手に入らないが、サーロ(豚の脂身の塩漬け)が合いそうである。日本で代用するとしたらベーコンの脂身だろうか。とはいえ本物のベーコンを入手するのも簡単そうでいて意外と難しい。やはり大量のバターが一番簡単そうである。

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