ツキミパイン

友達に送るような展覧会感想

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最近の記事

【展覧会レポ】石橋財団コレクション展【アーティゾン美術館】

清水多嘉示の特設展示だったがここではあまり触れない 主に印象派から近代に至るまでの洋画が観れて良かった 印象派ではモネやゴーガン、抽象絵画ではカンディンスキー、ミロ、クレーなどが観れる めちゃくちゃ可愛い 好き 青が美しい 豊かに実る麦畑、良い 見る角度によって変わる仕掛けが面白い 額縁も含めて重厚で良い 質量感と石の手触り感が伝わってくる

    • 【展覧会レポ】ブランクーシ 本質を象る【アーティゾン美術館】

      ブランクーシの彫刻、写真作品を集めた展覧会 形あるものの本質を再構築した作品たちが観れる シンプルで抽象化したピカピカに光るブロンズ像がひたすらに美しい  以下良かった作品 石を直彫りした石膏像 一寸の隙間も無く一体化した形、まさにそこには愛しかない、好き 洗練されたフォルムと床に映る反射が美しい シンプルな流線型の形が魚の泳ぐフォルムを表していて良い 下の円盤の上で回転するように作られたらしく回ると光を反射してとても美しいオブジェになるんだろうなと想像せずにはいら

      • 【展覧会レポ】やきもの いきもの / 令和4(2022)年度新収蔵品【岐阜県現代陶芸美術館】

        同時開催のリサ・ラーソン展に合わせた"いきもの"テーマの展覧会 現代作家の作品が多く、コンセプト強めないきものたちが観れてとても良かった 良かったいきものたち 画像だと分かりにくいがおそらく横幅1メートル以上あるでっっっかい香炉のキメラ 存在感が半端ない でかい大広間の和室にでんと置いてあって怪しい香の香りが周りに漂っていて欲しい 隙間なく吉兆文様で埋められているが記憶だとそうじゃない模様も所々あったような… どことなく不気味でデカくてかわいいキメラ香炉めちゃくちゃ良かっ

        • 【展覧会レポ】リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界-クラシックな名作とともに【岐阜県現代陶芸美術館】

          とにかく動物たちのフォルムがかわいい  丸みを帯びた形とデフォルメされた表情めちゃくちゃ良い 良かった動物たち 《キツネ》 まんまるフォルムにこんがりキツネ色がとってもかわいい 通販サイトにも売っている、、欲しい… 《クマ》 なんとも寂しそうな眠たげな表情がかわいい 《青いウマ》 全身が青く塗られたウマ 物語に出てきそうな幻想的な雰囲気を纏っている 一番良かった動物 《ネコのジャマーレ、リキュールのデカンター》 焼き物だけではなくガラス作品(メーカーとのコラボらしい

        【展覧会レポ】石橋財団コレクション展【アーティゾン美術館】

        • 【展覧会レポ】ブランクーシ 本質を象る【アーティゾン美術館】

        • 【展覧会レポ】やきもの いきもの / 令和4(2022)年度新収蔵品【岐阜県現代陶芸美術館】

        • 【展覧会レポ】リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界-クラシックな名作とともに【岐阜県現代陶芸美術館】

          【展覧会レポ】花・flower・華 2024【山種美術館】

          花づくしの展覧会 植物好きにはたまらない 季節ごとの展示構成が分かりやすくて良い 春から始まり、冬、そして春へと至る 写真撮影はメインの奥村土牛《醍醐》のみ可能 満開の烟るような桜が美しい 支えがある老木感、人に愛されている感も凄く良い とても美しく引き込まれるような色気がある 泰山木とオオルリの一枚 オオルリの青が効いていて凄く良い 伸びやかなシュロの木が眩しい

          【展覧会レポ】花・flower・華 2024【山種美術館】

          【展覧会レポ】古代ガラス 輝く意匠と技法【MIHO MUSEUM】

          ガラスの色んな表情に魅了されるし、形も動物、植物モチーフの可愛いものが多い 特に綺麗だったのは銀化ガラス 銀化ガラスとは 時間をかけてガラスの成分が様々な成分と反応して色んな色に見えること 螺鈿に近しい色味を感じる… ガラスの一部分が銀化して鮮やかな色をしている一方長年の歳月で土のようになっている部分との対比がエモい 展覧会では「十章 銀化の愉しみ」のみ写真撮影可能 以下良かった作品 古代エジプトの容器 ふっくらした魚の形がかわいい 置物としてめちゃくちゃほしい

          【展覧会レポ】古代ガラス 輝く意匠と技法【MIHO MUSEUM】

          【展覧会レポ】藤原康博 記憶の稜線を歩く【三重県立美術館】

          まず展示室が完璧だった 作品横のキャプションは無く真っ白な部屋に巨大な作品がゆったりと飾られている最高 キャプションは入場時に別紙にて手渡される こういうので良いのかもしれない 夜明けの青白い光の中に浮かぶリネンの稜線 見立てのセンスが良すぎる まるで自分が小人になってリネンの山脈に迷い込んだような感覚になれる 作品のサイズが大きいのもその効果を高めてて良い 朝の静けさがひしひしと伝わってくるずっと見ていたい 青色が美しい ホワイトキューブこと白い展示室の向かい合わ

          【展覧会レポ】藤原康博 記憶の稜線を歩く【三重県立美術館】

          【展覧会レポ】吉本作次 絵画の道行き【名古屋市美術館】

          可愛さと神々しさと面白さとグロテスクさ全部あるのにめちゃくちゃ穏やかな気持ちになれる作品 西洋絵画っぽいのに日本的な矛盾が気持ちいい 行って良かった展覧会 特に90年代以降の作品が可愛くて面白くて良い 絵画に描かれた人物(キャラクターといってもいいかも)は漫画的で凄く可愛い愛らしい(と同時にデフォルメされて表情が読み切れないところもまた良い) 00年以降の木々や自然の表現、書き込みに圧倒される 書き込み部分と余白のバランスも気持ちいい めちゃくちゃ好き 描き込み凄い 是

          【展覧会レポ】吉本作次 絵画の道行き【名古屋市美術館】

          【展覧会レポ】イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき【美術館「えき」KYOTO】

          フィンランドのガラスメーカー、イッタラの展覧会 メーカーの設立から時系列に沿ってフィンランドの歴史を交えながらガラス作品が見られる 製造過程の映像もあるのでめちゃくちゃ勉強になる 大量生産ものからアート作品まで幅広く紹介されているし、作家の紹介も丁寧にされている印象… ガラスなので照明によってできる影がとっっっても綺麗 ガラスの形の美しさと影の美しさで満足度が高い大好き 《アアルトベース》アルヴァ・アアルト 有機的な形のフラワーベース 他に無い唯一の形で美しい 型が木

          【展覧会レポ】イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき【美術館「えき」KYOTO】

          【展覧会レポ】渡辺信喜 四季の譜【堂本印象美術館】

          花の日本画家、渡辺信喜の展覧会 植物たちへの深い愛情が垣間見える日本画、渡辺信喜本人の朴訥なコメントもとても良い モチーフを中央に置いた安定した画面も大好き ぼんやりと光を受けて発光しているかのような植物たちLOVE 『新緑里山』 180cm×360cmの大画面に春の里山が輝いている 植物たちの匂いが濃厚な春の空気をばちばちに感じるし日差しを受けて煌めく葉の愛おしさよ… 『穂(田園四題)』 黄金色の稲穂が画面全体を埋めている 金色に輝く穂が幸福感を増してくれる好き

          【展覧会レポ】渡辺信喜 四季の譜【堂本印象美術館】

          【展覧会レポ】空間を彩る屏風−広がる大画面【細見美術館】

          屏風に焦点をあてた展覧会 江戸時代のものを中心に金箔が美しい大画面の屏風が観られる そもそも屏風とは 日本家屋における間仕切り、目隠し、結界又は祝い事、葬式に使用される 葬式では逆さにして置かれるらしい(!) 奈良、平安時代から存在していたが現存するものは殆ど無いらしく展示品は江戸時代のものが中心 余白をいかした屏風に心惹かれる 特に鈴木蠣潭の『山水図屛風』がかなり良い 金箔地に水墨で山水、山々にかかる霞を描かない余白でうまく表現している 琳派に通じるデザイン的な要

          【展覧会レポ】空間を彩る屏風−広がる大画面【細見美術館】