映画『RRR』みんな褒めてるけどわたしも褒めたい

全てのシーンが見せ場だった
すごい
とにかくアクションシーンの手数が多いのとバリエーションが豊富ですごい

あと、歌舞伎全然見たことないけどなんか歌舞伎っぽ〜いって思う演出多数
よ!待ってました!
はい!出ましたー!
みたいなやつ
類似のバイブスを感じる

鑑賞した回がけっこう環境としては良くなくて、本編上映中に観客による光を発する系の迷惑行為が複数回あって
普通ならうわ〜最悪だわって思うはずだけど今回はまあ離れたところで光ってるなあとは思いつつも、毎分見せ場があるから少し気が散って見逃したとてあんまり痛くないなという心境になった
繊細な描写の積み重ねで物語を紡いでいくようなスタイルの映画だったらほんと無理〜勘弁してくれ〜ってなったと思うけど

迷惑行為による不快感を映画の楽しさが凌駕した

良い環境で見られるのが1番ではあるけど、はじめての体験で自分でもびっくりした

映画『RRR』
2022年10月21日公開
監督S・S・ラージャマウリ

大英帝国植民地時代のインドが舞台
森の戦士ビームと警察官のラーマの熱い友情の物語
ダンスバトルもある

まず主人公2人のそれぞれの登場シーン
ラーマは群衆と、ビームは肉食獣との戦いで超人的な腕力を見せつけられる

ラーマは上官の命令で数千人、下手したら数万人の群衆の中から1人を捕らえるためその群衆の中へ1人で立ち向かっていく
武器はちょっとした棒だけほぼ素手
数の力でねじ伏せられそうになりながらも群衆をなぎ倒して最終的には目的の人物を捉えることに成功する
そんなわけないだろと思いつつも謎の説得力というか映像的腕力で飲み込ませられるようなそんな感じ
後退りする群衆が瞳の中に映し出される演出が印象的

ビームは森でトラと素手で格闘(は?)
トラが来たらこう!
頭から血をかぶってオオカミをおびき寄せたのになんかいろいろあって途中からトラに追われるビーム
(インドってその辺の森に野生のトラいるの、、、?怖すぎ)
すたこら逃げてたけど実際人間の足じゃすぐ追いつかれるだろ
まあいいけど
でトラが引っかかった仕掛けをビームが1人素手で制御する
腕力〜
トラ捕まえてどうするんだろって思って見てたけど中盤ですごい使ってた

イギリス総督のスコットとその妻に連れ去られた村の娘マッリを取り戻す目的でデリーに来たビーム
昇進のためなんとしてでもデリーに潜んでいる反逆者を捕まえたいラーマ

川にかかる橋の列車事故に巻き込まれた少年を協力して助けたことで2人の友情が始まる

ハンドサインでそこまで分かり合えるか、、、?
あの距離でハンドサイン読み取れるの視力良いな
あとほんとにその作戦で合ってる?
などツッコミたくなる演出多数

しかしそんなことより出会った瞬間から息ぴったりと言うところが大事

ドスティ

それから2人は一緒にトレーニングなんかしちゃったりしてドスティ
ビームがラーマを肩車しながらスクワットしたりなんかして(重要な描写)ドスティ
ビームのバイクで2ケツしてラーマが人探しするけど実はそれビームの仲間〜っていう不穏なところもありつつ

ビームは村の仲間といる時とか戦いの時はバキバキのムキムキの戦士の顔なのにラーマといる時ふにゃふにゃの赤ちゃんみたいになっちゃうのなんなの
かわいすぎ
ラーマはラーマで警察官モードの時はピリピリしてるのにビームにニコニコしてるのがもう
お互い大好きじゃんていう

にこにこ仲良しシーンはもっも見せてくれても良かった

仲良しだからラーマはビームの恋の手助けもしてあげちゃう
道に釘撒いて車のタイヤをパンクさせてきっかけを作る作戦(警察官のすることか)

そのおかげで総督邸に出入りするジェニーと知り合ってマッリの手がかりになるけど

英語がわからなくてジェニーの名前を「マダムって呼ばないで、ジェニーよ」だと思い込んでとんでもなく長い名前だって困惑してたの愛くるしすぎる

言葉がわからない時の首かしげかしげかしげーがかわいい

そしてジェニーに招待されたパーティーでダンスバトル

の前に!

ラーマがビームをびしっとスーツにお着替えさせてあげるシーン良かった
終盤では逆にビームがラーマを神様コーデしてあげててしてもらった分ちゃんと返すんだね〜ってほっこりしちゃった

パーティーでもアシストが完璧すぎるラーマ
ダンスバトルでもジェニーがビームに夢中になってるのを確認してわざとビームに勝ちを譲るし
大事なところは通訳してあげるし
パーフェクトヒューマンすぎる

この完璧に揃ったダンスが2人で1人と言うか
心はひとつというか
そう言うことだよね
でもこの仲良しっぷりがお互いの正体がわかった時の絶望の深さなんだけど

インド映画に対するイメージ第一位
なんか急に踊り出す
じゃなくて必要に迫られて踊りを見せつける展開が良かった
ダンスに自信ニキのおかげ
ラーマのサムアップもらえて良かったな
そのあとくそ煽られてたけど

あんなに楽しかったダンスバトルの直後
ラーマがビームの仲間を拷問するシーン
ダンスバトルであんな楽しく踊ってたのと同じ人とは思えないくらい険しい顔してて辛かった
この辺からラーマはお顔が北村一輝に似てるな〜って思い始めた
古代ギリシャ人だけじゃなくてインド人もいける北村一輝

ラーマの毒蛇に噛まれた後の行動が人格者過ぎて
さっきまで拷問してて、自分に毒蛇けしかけてきたやつの縄なんて普通は切ってあげないんだから

でもその後助けを求めに行ったのがビームなのは無理あるだろと思った
薬草に詳しいみたいなプロフィール知ってたんなら別だけど多分違うし
妥当なのはあの警察官の仲間の、あのレインボーの女装じゃない方の、ジャンボたかおに似てるやつとかだろ
まあいいけどさ

そんでそこら辺にある草摘んで解毒できるんかいって

そして全然動けなくなってたのに重症からの回復が早すぎて笑っちゃう
自分が追ってたのがビームだってわかって感情ぐちゃぐちゃで壁ボコボコにしちゃうの元気過ぎ


マッリ救出作戦
総督邸襲撃

登場シーンで捕まえてたトラとかここで使うんだ〜
あとあの特大お肉はこの肉食獣たちにたべさせてたのか〜

動物たちはビームの味方なんだ〜
ん?いや普通に襲われてるなあ
特に手懐けてるわけじゃなくて単純に混乱してさせるためだけの作戦か〜
じゃあ間違えてるマッリが襲われちゃう可能性あるけど大丈夫そう?

大混乱の中、警官の姿で登場するラーマ
制服姿のラーマがキレイすぎるんだよなあ

ついにこの時が
立場の違いで対立する時が来てしまったかと

2人がフィジカルつよつよなのは十分見せつけられてたからぶつかったらどうなっちゃうんだろ〜って
お互い目的のためにどうしようもなく望まない戦いをしてるのが辛い
つらいけどスゴい
つらいけどカッコいい
動物ぶん投げたり
人ぶん投げたり
炎対水

わー2人の友情はもうここまでなのかー
と思ったら、
ここで渾身のクソでかinterval!!
本国ではあるらしいけど上映中インターバルはない
間髪入れずに始まる後半戦

ラーマの過去と使命が丁寧に描写される
前半では群衆に対する厳しい態度とビームにでれでれなのがなんで両立するんだろうみたいなところはあったけど
武器を手に入れるために早くそれが可能な地位に上り詰めないといけなかったのかと
序盤で警察の中の優秀な3人に選ばれなかったことに怒り狂ってたのもそう言うことかと

この植民地時代のイギリス軍てナチス並みの傍若無人加減で表されるんだなあ

この後の展開つらすぎた

ラーマがビームを鞭で拷問するのとか


ラーマはビームをイギリス軍に引き渡したことで昇進できたけど
目的と引き換えに大好きなビームにこんなことしなきゃいけないなんて
しかも途中からトゲトゲの鞭でやれとか言われて

ビームのことは大好きだけど使命も大事
背負ってるものが大きすぎて

あの足に重た〜いでっかい石ぶら下げて骨もろとも砕いてやろうみたいなあの器具なに
ほんとにあんなのあったの
怖すぎる

ラーマのビーム救出作戦

ビームを捕らえたことで手に入れたポジションを最大限活用してビームを助ける

総督のジャンピング狙撃の精度が高すぎなのと一撃の威力すごすぎて笑ってしまった
総督たるものあれくらいできてしかるべきなのか

そのあと総督の一撃で車ごと吹っ飛ばされたラーマが木に刺さって致命傷みたいな顔してたのにその後元気に暴れまわっててすごかった
ここまでかみたいな顔してたのに

ラーマの体を張りまくったアシストでビームはマッリと共に逃げおおせるけどラーマは捕らえられて牢にぶち込まれる

ビームあんな厳しい拷問受けた後なのによく走って逃げる力あるなあまあ良いんですけどね〜

数ヶ月後、週1回最低限の食事しか与えられないラーマ
かわいそうに
さぞ弱ってるんだろうと思ったら牢で鎖に繋がれたままトレーニングしてて体バキバキのムキムキ
思ってたんと違う〜
あと髪伸びるの早〜

一方その頃ビームは仲間たちと逃亡生活中
森に帰るのってそんなかかるのかなあ時間
街の宿屋みたいなところに滞在してたけどもうちょっと人目につかないところもあるのでは、、、

そこで手配中のビームを探しに来た英国軍を遠ざけてビームたちを守ってくれたのがラーマの許嫁のシータ(そんなわけないだろまあいいけどさ!N回目)

ラーマが警察官としてやったことは大義のためであること、ビームを逃したのはラーマでラーマは今そのことで捕らえられて数日後には処刑されてしまうことをシータから聞いて初めて知るビーム

なんてことだ早く助けなきゃ!
(数ヶ月かかった道のりを数日で引き返せるんかい!まあ良いけどさ!!!)

ラーマ救出作戦
ステップ1 
どの独房に入れられてるのかビームは地面、ラーマは壁を叩いてリズムで合図を送り合う
ラーマの独房発見そして再会

ステップ2
独房の鉄格子を素手で構造ごとむしり取り(どういうこと?)逃走
ここで大声を出したので常駐している監視たちに見つかる

ステップ3
2人で1人(物理的に)
ビームがラーマを肩車して逃走そして反撃
ビームが走りラーマが監視兵を投げ飛ばす
ラーマが両腕に銃を構えて発砲ビームがリロード
なにこれ楽しい
ラーマ獄中で鍛えてた甲斐あったね
肩車状態のまま櫓みたいなのによじ登って敵兵蹴落とすのとか意味わかんないけどもう楽しいからいいんだ〜

ステップ4
森に逃げ込みラーマを神様コーデにお着替えさせる

そして弓矢で応戦
もはや神話
ラーマ全然食事与えられてなかったのに体力ありすぎ
薬草は万能かつ速攻

あとビームの水の中に引きずり込む攻撃妖怪過ぎ

総督の息子のエドワード
ビームにざっくりやられててなんかレイシストで最低ではあるけど

ステップ5
蹴散らした英国軍のバイクと馬を奪って総督邸へ!

2人で1人!
やっと同じ方向に向かってる!
同じ目的のために!
出会った時と同じ!
言葉がなくても分かり合ってる!

バイクで弾薬庫に引火させて総督邸ちゅどん
のハンドサイン

からの総督の心臓ばきゅん

そして最後しっかり大量の銃も拝借

お互いがお互いの目的のために力を尽くしてどちらも手に入れられたんだね〜

冒頭で死んだのかと思ってたマッリのお母さん生きてたのびっくりした
総督が銃弾ケチったおかげで生きてたんだね〜
良かった〜

エンドクレジットも最高にハッピー
終始踊っていて祭りの様相

上映期間中にまた映画館で見ることになりそう
今もうすでにもう一回見たいもの

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