見出し画像

ドライブには暑い日

 母と美術館へ。車で片道約2時間、田園風景を眺めながら、他愛ないおしゃべりをして過ごすうちに、いつのまにか目的地が近付いていた。手元のチョコレートが輪郭を失うほど融けていて、慌てて食べる。

 閑散とした展示室をのんびり歩く。賑わう人々の様子を描いた作品を、落ち着いて眺めるのも面白い。それなりに有名な作品もあるというのに、こんなに空いていていいものだろうかと心配にはなるが。人が少ないのをいいことに、撮影可能スペースでは沢山写真を撮ることができた。混み合った場所だと、周りの人が気になって、あまりいい写真を残せていない。とはいえ、今日撮ったもののいくつかには、撮影している最中のわたしが映り込んでおり、満足のいく写真撮影をするには技術が足りていなかったようだ。

 ちょうど2年前に購入した「もう一つの衣服、ホームウエア-家で着るアパレル史」を再読。先日届いたナルエーのパジャマに袖を通した。柔らかくてかわいい。読書傾向としては、概念として存在するが実体を持たないものに偏りがちだけれど、本作のように、生活の一部に残ってくれる知識を得ることも楽しい。

 今日は、久しぶりにしげみちゃんとお出かけできたこともよかった。昼食をとったインド料理店で、このスパイシーな香りが残るかもしれないと不安に駆られたが、いつもと同じようにふかふかしている。それでも、最近は冷房が効いた部屋で過ごしていたから、体が少し硬くなったかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?