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黒猫のダッコ

黒猫のダッコちゃんは、自分のことをダッコちゃんと呼んでいます。
どうも、ちゃんとした名前ももある様だけど、なんとなく自分のことは「ダッコちゃん」だと思っています。
小さい時からお母さんや時々会う遠くに住んでいるおばあちゃんに抱っこされているのが好きだったので、抱っこされている時に、〇〇ちゃんは「抱っこ」が好きねーっと言われ続けてきたせいだと思います。

黒猫のダッコは、いつも横歩きしかしません。いや、横歩きなら誰にも負けないように走ることもできます。
だから、友だちと遊ぶ時も、お姉ちゃんと外で遊ぶ時も置いてけぼりになることもありません。

とんでもなく横歩きが早いので、黒猫のダッコに誰もそのことについて色々いうことはありません。だって、なんの支障もありませんから。

だから、ちっとも負けた素振りも見せません。それでもやっぱりちょっと違和感を感じています。それは本当は本当はとっても気にしています。

だから、黒猫のダッコは車の運転が大好きです。なぜなら車を運転する時は真っ直ぐ走ることができるからです。だからといって、車で真っ直ぐ、猛スピードで走ることが好きかというというとそうでもなくて、黒猫のダッコは車庫入ればかりの運転が大好きです。

ちょっと前進してハンドルを切り、ちょっと後進しておもいっきり逆にハンドルを切るのを繰り返すのが最高です。前後を気をつけながら、ちょっとずつ、ちょっとずつ車を前後させて車庫に入れたり、パーキングするのが大好きです。

少しずつでも景色が変わり、首を前後に左右に曲げ、ちょっとずつ変わっていく景色を見ながら、思いっきりハンドルを回転させている時はとても快感です。

誰にも話かかけられることもなく、とやかく言われることもない運転は最高です。誰かにとやかく、指示をされたり、教えてもらったりすることは大嫌いですから。

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