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Dance ・Dance ・Dance


Dance ・ Dance ・Dance (ダンス・ダンス・ダンス)は当然女の子です。どうしてDance ・ Dance ・Dance と同じ言葉が続いている名前なのかはわかりません。お母さんが付けてくれました。お母さんが付けてくれた名前であることは間違いありませんが、お母さんがダンスが踊れたり、ダンスが好きだからという訳ではありません。お母さんは毎回私のことを呼ぶときもDance ・ Dance ・Dance と呼びます。呼ばれている私自身もちゃんと、Dance ・ Dance ・Dance と3回ちゃんと呼んでいるか確認します。

問題は、学校の友達が、
「ねーねーダンス!」

「ダンスちゃん」
などと私のことを呼びます。
「おーい、D(ディー)ちゃん」
などと思い切った省略をしてくる時もあります。

「ねーねー、お願いだから、ちゃんとDance ・ Dance ・Dance って呼んでくれる?」
仲のいい友達にお願いしましたが、最初はちゃんと呼んでくれますが、だんだんまた、「ダンスー」、「ダンスちゃん」になります。特に、お友達のお母さんが問題です。最初っから「ダンスちゃん」と話しかけてきます。

確かに、世の中のほとんどは面倒くさいものだと思っています。特に、毎日の全てがメンドウクサイです。正直動くのも面倒ということです。朝起きるのも、歯を磨くのも、お母さんがレンジで「チン」して作るたまご焼を食べるのも、制服に着替えるのも、バス停からバスに乗って学校に行くのも、学校で友達と朝の挨拶するのも、全て全て、面倒くさいです。朝起きた瞬間からそれら全てが見えてしまって、そして行動する感じがとてもメンドウクサイです。

お母さんは、結婚する前か、私を産む前までは、C A(キャビンアテンダント)の仕事をしていました。とても忙しかったそうです。「そりゃもう忙しかったわよ」といつもいっていました。だからなのか、お母さんの家事はとても効率的です。今も忙しそうですが、とても効率的にやっているのだとお母さんはいいます。だから、お母さんの食事は機内食の見た目です。「ハンニバル」と言う映画で、主人公が食べているDEAN AND DELUCAのお弁当のような感じのご飯です。全て下準備をしてから、「チン」して出来上がり、トレーに並べて食べます。フルーツもちょっとついています。葡萄とかです。

おわり

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