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駄文

しんしんと燃えて、灰になるまで。

暗がりの角を見つけて、隠すように。
群がって、偽って、身体は偽れなくて。
帰ってきたときには悲しい。
されどひとりで馬鹿騒ぎするほどでもない。
ただ、だけどかなしい。
藍色とはよくいったもので、青か赤か黄でしか見えないこの眼には少し難しすぎる。
心の声というのも難しいのは、誰だってそこまで聞きたいと思える声に出会てないから。
もっと難しい群集心理というやつは、誰かが大きな声で仮定を発しないと現れやしない。
もっともっと難しいあなたの行動っていうのは、もうどうにでもなれ。

なにかひとつ腑に落ちたら、みっつよっつ不思議なものが落ちてくる。
なにか伝えたいことが出てきたら、いくつもの言葉の蔦が纏わりつく。
そうこうしているうちにあっというまに真っ暗闇。
せっかくつけてきた足跡も数えることができなくなる。

大きなおなかをかかえておおきな声で笑う彼彼女らは、
小さなおなかをかかえてちいさな声で息をする彼彼女らを、
しっているのだろうか。

最初は自分で膨らませなきゃいけなかったあの風船は、
いつから僕なしで膨らむことを覚えたのだろうか。
僕はあんな大きくなってほしくなかったのに。

いつからかはじまった椅子取りゲーム。
いつになったら椅子を作ることを覚えるのだろうか。

いつからか続く伝言ゲーム。
いつになったら互いに目が合うようになるのだろうか。


しんしんと燃えて、灰になるまで。
静かでいい。
大きくならなくていい。
それでも温かいから。


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