「木下捕手を使い続けるという選択」 2020/07/01 対阪神 第2戦

・今シーズン初連勝、嬉しいですね。

今日の試合 ⚪中日 6-3 阪神⚫

・昨日の柳投手の好投やアルモンテ選手の値千金のグランドスラムの興奮冷めやらぬ対阪神第2戦。本日の先発はなにわ生まれのの小さな巨人、山本投手。若干20歳、167センチの右腕から投げられる150キロのストレートは圧巻で、昨年も阪神から初勝利をもぎ取っている。対する阪神の秋山選手は開幕から無失点と絶好調。連敗の続く阪神を救うことができるか。

・本日のスタメンで注目したいのは昨日柳投手を好リードし無失点に抑えた木下捕手が続けてスタメンに据えられている点。前回山本投手に対してマスクを被ったのは加藤捕手なので、前回とはまた違った投球内容になることを期待する。また、この日は二軍で驚異の6月OPS1.921を記録した怪物外国人捕手のA,マルティネスが支配下登録され、更に捕手争いが激化することが予想される。スタメンの期待に応えた活躍を木下捕手には期待したい。

・山本投手は、3回に梅野投手にソロホームランを浴びるも、その後は前回登板とは違いチェンジアップとカーブを多用し、阪神打線を翻弄、三振はわずか1つだけだったが、多くのゴロアウトを量産し、見事6回99球2失点で降板、勝ち投手の権利を獲得した。またストレートの球速は150キロを記録し、次に期待を抱ける投球内容であった。

・打撃陣は不調の平田選手の2安打を始め、10安打で6得点、スタメン起用された木下捕手も気を吐く猛打賞であった。阪神の守備陣に助けられた部分はあったとはいえ、全カードで問題視されていた得点力不足はある程度解消された…と思いたい。

木下捕手をスタメン起用し続けるという選択

・現在中日ドラゴンズに正捕手は存在しない。不動の正捕手であった谷繁選手の引退後は、松井雅人捕手、桂捕手、杉山捕手、大野捕手、加藤捕手と様々な捕手がマスクを被ったが、不動の正捕手というものは現れなかった。そもそも捕手分業制の時代に置いて、不動の正捕手というものを追い続けること事態が時代遅れ感は否めないが、それでも9番打者に投手が配置されるセ・リーグに置いては、最低限打撃の見込める8番打者というのは下位打線を機能させるためには必須と私は考える。そのうえで、打率.280 OPS.750を見込める捕手が最低でも年間100試合スタメンマスクをかぶることが、打撃難が続く中日ドラゴンズにおいては最良の選択だと考える。

・そこで私が推したいのが、木下捕手だ。打撃とフレーミングが売りのトヨタ自動車からアマナンバーワン捕手として入団した彼は、今季、試合数は少ないものの、打率.409、OPS.844という事なしの打撃成績をしている。守備率は1.000、盗塁阻止率も.333と申し分ない。この調子で行けば、必ず竜の正捕手を担える存在になれる成績だ。

・対抗馬になり得る選手ももちろんいるが、打撃面だけみると本日支配下登録されたA.マルティネス選手はかなり大きな存在感を放っている。現在球界唯一の外国人捕手かつ、6月の二軍の試合では敵なしのOPS1.921という成績で他を圧倒している……が、当然外国人選手であるので登録には外国人枠を必要とする。諸事情で外国人枠が5人に拡大された今年であるが、マルティネス選手を起用するのであれば、むしろ捕手というよりは左翼で使うほうがよいのではないか、と考える。個人的にはマスクをかぶる外国人選手が見られる一軍の試合、というのはめちゃくちゃ魅力的に映るのだが。

・が、サインを覚える、一軍の試合感になれるなどの種々の準備を考えると、やはりしばらくは木下選手に頼ることも多いだろう。その間に不動の捕手としての活躍を期待したい。

うなじゅう(欲望)