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ほしいものリストを覗く。
こまごました仕事のギャラ代わりとか、何かの懸賞に当たったりとかで、気が付いたらアマゾンギフトとやらがそこそこ溜まっておりました。
いま特に欲しいものないしなあ…と思って知り合いの欲しいものリストをいくつかぽちぽちしてみたところ、予想以上に楽しかった。
普段から「食欲無いけど唐揚げ食べたい。唐揚げ粉だけペロペロしたい」とか文字通り舐めたことばかり言っているのですが、物欲は無いけど浪費欲はある、そして適当に使っていい小金が手元にある、というのは思えば理想的な状況と言えます。
物欲というか。私は日用品を含め、自分のための買い物が得意ではない。家具とか家電とか大きな買い物が心底苦手だし、気が向いたときに駅ナカのガチャガチャとか回してちゃっちいおもちゃと引き換えに小銭を失っていきたいだけのつまらない人間です。(書籍代と観劇代、そして牡蠣はインフラなのでここでは無視します)
成人してからの一番大きい支出は歌集出版だったけど、あれは一種の投機だし…ペイしたしな…
なのでアマゾン含め通販も仕事以外では積極的に使ってなかったんですね。
そもそも私、部屋で荷物を受け取るのが苦手で。仕事柄決まった時間に家にいないし、いついつ何の荷物受け取る、みたいな段取りを(お賃金の出ない)プライベートでまで考えたくない。不在票を受け取ったはいいけれど、気を抜くとそのままほったらかしにしてしまう。
真昼間のランドリーまで出でし間に黄色い不在通知が届く
お時間を指定したのは母なれどわたしに待たれるクロネコヤマト
/『光と私語』
もうね、荷物はみんなレターパックライトにしてポストに突っ込んでおいてほしい。受け取るための諸々にかかるストレスを考えると、よっぽどのモチベーションがない限り自分のための買い物を「ポチる」ことができない。
活用したほうが便利だし経済的なのはわかるけど、まずそれに至るまでのスタートアップが無理……というのは、日常的に自炊が出来ない精神構造にも同じものがありますね。もう特性というか資質として仕方ないのだと思う。
で。自分でポチって自分で受け取るのはストレスだけど、自分でポチって他人に受け取っていただくのはむしろ楽しいんですね。欲しいものリストなのだから貰って嫌なものはそもそも載ってないわけだし。
人にものをあげるのが好きな人の気持ちが少し分かった。今後も丁度よいレジャーとして、他人のほしいものリストを活用していこうかと思います。みなさんの欲しいものを教えてください。そしてどなたか10万円くらいぽいとください。コロナとか関係なくていいので。10万円じゃなくてもいいので。
ほしいものリストのなかに立ち尽くすペンギンの冷蔵庫 大きい
/「銃とチェーホフ」(ねむらない樹vol.4)
いただいたサポートで牡蠣を吸います。