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ペーペーなA級公認読手の読唱あれこれ

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読唱に関する私見とかを書いています。
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読唱法・余韻の呼吸~弐の型「い」

性懲りもなく世間のネタを引っ張ってみる。

さて、前回は余韻「あ」の音で伸ばす時の自分のことについて語りましたが、今回は「い」の音について自分のことを振り返ってみたいと思います。

個人的に「い」の音に関しては「いかにキレイに出せるか」ということが永遠の課題という気がしている音です。と思うのはなぜかというと、5つの母音の中で一番響かせるのが苦手と感じるから。
他の音に比べたら口の中の縦の空間が狭い

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読唱法・余韻の呼吸~壱の型「あ」

無理やり時流に乗ろうとしてついカッとなり、いきなり下らないことを書きました。今は反省しています。
という訳で、新年も無事に明けたところで読みの自分的メモなど。
新型コロナウイルスの影響で思い切り読むような機会は得られない状況、昨年は一度も公認大会での読みをすることができませんでした。
私のようなペーペーは少しでも多くの経験値を積みたいのですが、その場が無ければ経験値の増えようがありません。

でも

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専任読手と何が違うか

競技かるたの読みというのは、とても平板な読み方をする。音階は「低い音程」と「高い音程」の2音しか無く、言葉のイントネーションの違い等を出しにくい。同じ音階がお経のように続く。
以前、自分の会には韓国人の子がいたが、韓国で練習をしていたら隣の団体から「怪しい新興宗教が活動しているのではないか、変なお経のようなものが聞こえてくる」と言われてしまったことがあるらしい。要は、そのくらい単調に聞こえるものだ

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私の読みはどうかしている②

ちょっとどうかしたような読み方してることがタイム的な意味でもよく分かった前回(私の読みはどうかしている①)ですが、公認読手になったあたりからは一体どう変わったのか見ていきたいと思います。

まずは、2016年10月。B級公認に受かる直前くらいです。

余韻 3.181/間 1.043/初句1.018

あっ、タイムが合うようになってきました。
余韻やや長めという感じですが、数字的にはまぁ許容範囲内

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私の読みはどうかしている①

絶賛過去を振り返り中のA級公認読手です。こんにちは。

前回は余韻の形について振り返ってみましたが、今回は余韻と間、そして初句5文字を読むまでの時間を確認してみたいと思います。
YouTube読手講習会では「1文字当たり0.2秒くらい」というお話をされていました。ということは、単純計算すると1秒当たり5文字くらい、つまり初句を発声したというくらいまでの時間が大体そのくらいになるのではないか、という

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余韻の形から見る自分の読みの変遷

録音した読みを保存しているフォルダの中身を整理していたら、ふと「一番最初に録音した音源」のファイルが目に入りました。最も古いデータは2012年10月のもので、プロファイルを見る限りではどうやらiPhoneでサクッと一首分だけ録音していたようです。何故最初から録音してないのか非常に疑問ですが、音源が残っているだけ奇跡と言えます。
それ以降、ちょこちょこと録音した音源があるので、先日のYouTube講

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新読手テキスト私的対応

先日、新テキストになって初めての「読手講習会」がYouTubeにUPされましたね(「2020こうち総文 小倉百人一首かるた 読手講習会」より)
https://youtu.be/hRHlXZB59Ko

伸ばしの位置が変更になったりして混乱している読手の方もいらっしゃるかもしれませんが、私個人的には、実はそんなに気にしていません。
いや、気にしてないと言ったらウソになるんですが、何もかもが変わって

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