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ベンチャーで働く自分が思うこと

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ベンチャーで働く自分が日々の仕事の中で思うことを心が熱いうちに言語化します。素直な心の中を綴ったエッセイ。
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#プロダクトマネージャー

ラーメン屋から見る顧客視点の違い

私が、大学生院生時代からこよなく愛する御茶ノ水にある「つじ田」というつけ麺屋さん(今回は美味しくて人気のラーメン屋さんと定義)と、最近、初めて行った地元のごくごく普通のラーメン屋との間で、単純な味の違い以外に顧客視点という観点で明確な違いが垣間見えたので、プロダクト開発にも応用できそうだと思いで内容を整理しておくことにしました。 ここで言う顧客視点とは、端的に言ってしまうと、「どれだけ顧客の目線に立ってサービスを展開できているか」と言う視点なのですが、この表現だと抽象度が高

自らの経験から思う他者とのコンフリクト解消のコツ

仕事の中で人を説得する時に必ずと言っていいほど立ちはだかる壁が、タイトルにも記載している「他者とのコンフリクト(衝突)」で、各ステークホルダ(利害関係者)との間に立つ役割にある方は、この壁にしばしば頭を悩ませてしまうことが多いかなと思います。 私自身もプロダクトを司る会社のプロダクトマネージャーという役割を1年半経験する中で営業側・マーケサイドや開発サイドとのコミュニケーションをとることが多いですが、コンフリクトした際は、本当に骨が折れるほど苦労しておりました。 仕事の悩

怖いところにしか成長はない。

タイトルの言葉を聞いて、ピンときた方もいるかもしれませんが、先日日本テレビで放送された「アナザースカイII〜世界の学校SP!〜」の中での山崎育三郎さんの言葉です。非常に印象的でした。 簡単に経緯を説明すると、 当時16歳の山崎さんは、アメリカのノース・カウンティ・ハイスクールという高校で留学をしておりました。 ミズーリ州のボン・テアという小さな町の中にある高校ですが、ボン・テアという町自体のほとんどが欧米人(アジア人は人口7000人のうちの0.2%)の街で、山崎さん自身

辛い時は素直に口に出して「辛い」と言えば、楽になる

昨日のマネージャーとの1on1で、ふとこんな事を言われました。 <マネージャー> XX君が、今日のミーティングで笑った時の声がやけに渇いた笑い方でさ、なんか、ストレス溜まっているじゃないか心配になったけど、 大丈夫? 日々降ってくるお題に対して、多少なりともストレス度合いの上がり下がりはあれど、比較的淡々と仕事できる自分には「寝耳に水」の言葉でした。 とっさに、 <私> 大丈夫ですよ〜。割と感情に流されず淡々と仕事できる方なので。 と答えたのですが、ふと思い返すと、

「自分を磨く」ということ

2024年上半期をめどに、新1万円札の顔となる日本を代表する実業家、渋沢栄一の「論語と算盤」の中で、 「修養」 - 自分を磨くということ  について説いている一節があり、その中で語られている内容にかなり共感を覚えたので、頭の整理も兼ねてまとめてみました。 「自分を磨く」とは、「自分を磨く」という言葉を聞くと、大多数の方が、知恵や知識を蓄えることを思い浮かべると思います。 そして、本書の中でも知恵や知識を蓄えることを「学問」と謳っております。ただし、知恵や知識ばかりをひ

「ありがとう」の一言を添えられるか

私が社会人になった2012年と今(2020年)を比較すると、様々なツールなどにも恵まれて、コミュニケーションのハードルがかなり下がっていると感じます。 しかしながら、どんなにコミュニケーションコストが下がっても意思疎通での揉め事は、残念なことに無くならないですね。 やっぱり、コミュニケーションの質はコストの問題ではなくその人の気持ちの問題なんだなと痛感する事が多いです。 「コミュニケーションの質」と言いましたが、簡単に言うと、何か自分のためにやってくれた相手に対して

「決める人」と「実行する人」

2019年4月より大手SIerから転職して、今のベンチャー企業でプロダクトマネジメントを担当している私ですが、グループ会社含め10,000人規模の集団から社員&業務委託&インターン含めて80人の会社に移り、なんとなくですが組織の中に大きく2パターンの人がいるのではないか、ということに気付き始めました。 それが以下です。 「決める人」と「実行する人」 「決める人」というのは、要は様々な不確定の要素の中から素早く意思決定できる人を指すと考えます。 また、「実行する人」は、

今一番自分が逃げていることを思い浮かべよう

ベンチャーのプロダクトマネージャー(以降PdMと略します)にキャリアチェンジして、今年の4月でようやく2年目に突入した私ですが、今のベンチャー業界に飛び込む前(だいたい2018年9月くらい)に抱いていたモヤモヤとはまた別のモヤモヤに苛まれ、当時お世話になったエージェント(かつ、私自身のキャリアメンター)の方に再度話を聞いてもらう機会をいただきました。 今回のモヤモヤ今回のモヤモヤ(悩み)は以下の通りです。 ・PdMとしての本来の役割を全うできていない。機会を与えられていな

与えられた情報にばかり飛びついていると、ただの普遍的な人間になるのかもしれない。

昔からの街並みが続く国分寺北口周辺エリアに「七七舎(しちしちしゃ)」と言う古本屋がありまして、そこに立ち寄ったときの話です。 今年の3月に西東京エリアに引っ越してから、付近の街を色々と散策しておりますが、東京都北区に在住していた時より圧倒的にカフェ、公園が多く居心地が良い場所です。また、総じて個人経営のお店が多く古くからある街ならではの落ち着いた雰囲気を彷彿とさせられます。 ジブリで言うと、「耳をすませば」の天沢聖司のおじいちゃんの家みたいな雰囲気の建物もちらほら。。(実

普通とは何なのか。

普通に考えたらこうです、であったり、一般的に、常識的に考えたら、、、 などと、日常の会話でナチュラルに飛び交う言葉ですが、これを仕事の中で面と向かって真顔で言われると自分が間違っていると責められているように感じます。 また、特に「仕事の中で」というところがミソな気がします。 なぜなら、多くの人がそれなりのプライドを持って取り組んでいて、人生の中の大部分を占めるものだから、そこをある種、普通じゃないと否定されると、自分の人生が否定されているような気持ちになるからです。