見出し画像

「宇宙人」のあれこれ

はじめに

蝙蝠さんの連作都々逸にメロディーをつけさせてもらったこの曲。
自分でも好きすぎるので、好きなだけ語らせて欲しい。
X(旧Twitter)に投稿した動画は2番部分だけなんですが、これには深い理由があります。
ちゃんと話します。

が、とりあえず頭から語っていく。

「宇宙人」語り

とりあえずフル版を貼っといて。
じゃあ、曲をパート毎に区切りながら徒然なるままに語っていくね。
まずはイントロ。

もう、イントロから好き。
ちょっとずつ音階上がっていく感じ、「夜空を見上げたら、星が瞬いてた」みたいなイメージが広がってきて、宇宙感があって好き。

ボーカル入りました。
重音テトの囁き音源に歌ってもらってます。
いろんな人に褒められたんだけど、「音声ソフトの機械音声っぽさが、宇宙人感があっていいね」って言われて、とてもうれしい。
本当は自分の声乗せるのが恥ずかしいからテトちゃんに歌ってもらってるだけなんですが、結果オーライでいい演出っぽくなってます(笑)


ドラムが入りました。
4ビートで静か~に刻んでます。
ゆっくりしたドラムが入ると、メロディーの物悲しさに拍車がかかりますね……

いつもワンテンポ 会話がずれる
隣の星から 話してる

この都々逸がめっちゃ好きで、会話がずれてる感を出したくて
となり/のほしから/はなし/てる
って、ちぐはぐに区切って歌わせてます。


はい、ここ好き。
ここも「足がもつれて歩けない」の部分でよろめいてる感じにしたくて
あしが/もつれて/ある/けない
って歌わせてます。

そしてこのサビ、2番とはメロディーが違います。
(記事冒頭のポストの動画と聞き比べてみて、違うから)

実はメロディーは2番部分が先に完成したんですよ。
で、1番に戻った時にサビの部分の歌詞のボリュームが違ったんですよね。
(2番は都々逸二節分、1番は一節分)
なんとかうまくまとめようと試行錯誤した結果、1番のBメロ後半とサビは2番と違う形になりました。
結果的にBメロの暗いイメージを引き継いだサビができて、「ええやん……!」て一人満足しておりました(笑)


間奏です。
バイオリンが入ってきます。
もうね、ずっとやりたかったんですよ、ピアノとバイオリンの曲を。
今回それができてとても楽しかった……!
とはいえバイオリンなんて触ったことなくて、重ねて音出してる部分とかは勘でやってるので、奏者の方に「違うよ」って言われたら平謝りするしかできません(^_^;)
どうか広い心で見逃してください。


2番の入り、めっちゃ好き。
ピアノ(コード)→ピアノ(ベース)→ドラム、バイオリン
って徐々に加わっていって、ちょっとずつ音が重なっていくの、よくない!?

さっきもチラッと言いましたが、メロディーが出来たのは2番部分が先なんですよ。
なので2番を早く聞いて欲しくて、Xのポストには2番部分を乗せた、というのが深い理由です。


はい、ここ好き。(2回目)
この連作都々逸の中で、一番好きな一節です。

ボーカル音源を囁き声にした理由がここにあります。
前節の「呼吸一つで 無理してる」と、ここの「酸素を分けて 無理ならせめて」って部分、息苦しさを感じるじゃないですか。
その息も絶え絶えな感じを表現したくて、掠れた声を探して行き着いたのが囁き声音源です。
最高にぴったり嵌ったと思ってます。


もうね、ここも好き。(3回目)

むじん/のほしの
の部分のバイオリン伴奏。
「これこれ、俺はこういうのがやりたかったんだよ!!」
って、よくわからんテンションでキャッキャしながら打ち込んでた記憶があります(笑)


ここもね、ほんと好き。(4回目)
Bメロ後半ですが、1番部分と違って明るくなる感じのメロディーになってます。
この次の一節がまたいいんですよ。

銀河の果てに 故郷はいらぬ
此処を居場所と 思いたい

って、孤独を感じながらも腹を括って地球で生きて行こうとしてるんです。
クライマックス感のある一節に繋がる、盛り上げていくようなメロディーが出来たなと自負しております。

それと、この節の最後「私一人だけ 宇宙人」からは、ボーカルを弱音源に変えてます(通常音源と囁き音源の中間くらい)。

ここまでは孤独に息を潜めているような、弱々しさを表現したかったんですが、この先は「開き直って生きていく」って意志の強さを見せたかったんですよ。
ただ、通常音源だとハキハキしすぎてたので、弱音源がぴったり合いました。


あぁ~~最高!!(最高)
「もっと上手に 生きられたなら」の部分で、ピアノが三連符で「ダダダ ダダダ」って鍵盤を叩きつけてる所、自分でもお気に入りです。
(※打ち込みなので本当に弾いてるわけじゃないけどねw)

さっきも言ったけど、ここの節には「腹を括って生きていく」っていう意志を感じたんですよ。
だから前を向いているような、明るいメロディーに仕上げました。

ただ、最後に「私を愛して みたかった」って、ちょっと弱気になるんですよね。
そこがいじらしく、愛おしい。
もう愛さずにはいられなかった私の気持ちを込めて、精一杯明るいサビにしました。

後奏は「私を愛して みたかった」のメロディーを、ピアノで静かに弾いてます。
自分で聞いててイメージしたのは「一度口に出して呟いた後、胸の中で反芻している」情景です。

思わず口から出た言葉が、自分の本音だったと気づいて噛みしめているようなシーンですね。
孤独を感じているのは、他人から愛されていないからなのか、自分を愛していないからなのか……。
色々解釈の幅がありそうで、元の都々逸を読んだ後は「あぁぁぁ……ッ」って悶えてました(笑)


おわりに

は~~~、語ったわ。
うん、満足しました。

社会に馴染めず孤独を抱えている人って、少なからず居ると思うんですよね。
独りぼっちだから「我々と言える 仲間もいない」なんだけど、同じ気持ちを抱えてる同胞は相当数居るんだよなぁ……

私もその同胞の一人だから「宇宙人」がめちゃくちゃ刺さったし、自分なりに表現したくて許可をもらって曲を付けさせていただいた。

地球で生きるのって難しいけど、まあ死ぬまでは生きてみるか、って思えたので明日からも空元気で乗り切っていこうと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?