私見76

褒められたい!!!という欲求に駆られた先週でした。
新しい花粉症の症状かしら。

恐ろしい症状に魘される中で、欲しい褒め言葉があまりないことに気付いたんですよね。
だって、今自分が褒められるようなことをしている自覚が全くないから。
毎日、他人の仕事ぶりに文句をつけられる人間を尊敬してしまうほどには。

欲しい褒め言葉を強いて挙げるなら、「おもしれー」が1番近い。近いというか正解かも。
少女漫画でお馴染み「おもしれー女」の「おもしれー」。

「愛してる」の響きでは強くなれない私でも、
「おもしれー」の響きではだいぶ強くなれる気がする。
生き様の肯定だもん。敵わん。
だってそうじゃない?
良いところもダメなところも全部ひっくるめて、
どんな物差しとも無縁な褒め言葉。
もう比べることも比べられることもなるべくしたくないね。

ただ、現実世界でそんな言葉与えられないという事実。なんてことだ。
少女漫画から類似した成分を補給するしかない。
ヒロインになりたい。自覚していない恋に胸を痛めたい。

だけど、「おもしれー」と言われることと同様の成分を摂取した記憶が確かにある不思議。
いつだったかしら。

多分、休日に遊びに誘ってもらえた時の感覚が近いと思う。
私のために時間を割いてくれるなんて、そんな光栄なことはないね。
遊んでいる時に褒め言葉を頂戴することなんてほぼ無いんだけど、
誘ってもらえること自体がもう褒め言葉を上回る褒め行動だもんね。違う…?
少なくとも、私は自分から遊びに誘う人間は満遍なく全員「おもしれー」と思ってるし、降伏の意を込めて連絡しています。
逆にそう思えない人間に時間割けなくない?私は無理。

「おもしれー」と思ってる人間に遊びに誘われるなんてことがあった日には大変なことです。
嬉しいことこの上なくなっちゃうね。
少女漫画のヒロインなら着ていく服に迷って絶対に遅刻しちゃう。
私の中に確かに在る承認欲求は「おもしれー」と思っている人間にしか埋められない。

ネットに落ちてる言葉を借りることでしか会話できない人間や、
自慢と悪口でしか話せない人間、俯瞰を気取った盲目な人間が多すぎて、
そうでない友達たちが本当に誇らしく、そんな友達に遊びに誘ってもらえる私もなんやかんや誇らしいとギリギリ思えます。

結局欲しいものは言葉じゃなく行動でしたね、というオチ。
少女漫画じゃなくて恋愛指南書読んだ女子大生みたいなオチになっちゃった。

もちろん嬉しい言葉もあるけど、それは自分で想像できるものではないと思います。
その人との関係性によっても違うだろうし。
言われて始めて気付く気がする。
汎用性のある褒め言葉なんて無いよね。



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