私見78

キャッチボールによく例えられるものの話をさせてください。会話について。
最近ふと気付いたことがあったので久しぶりに書いてます。

ここで言う会話とは、他愛もないやつを指します。
業務上の会話とかじゃなくて。

私が気付いたことを端的に言うと、「会話の軸のほとんどがエピソードトークであること」です。気付いた時びっくりしちゃった。

友達との飲食店イベントにて、入店→着席→注文→エピソードトーク(近況報告)の流れが当然になってますが、そんなに滞りなくできるものかね、と意識し始めてから感服しっぱなしです。すごい。
スラスラと職場の珍事件や旅行の思い出、最近あった嫌なことが出てくるの怖い。
私と会う前日の夜に寝ぼけ眼で練習してるのかしら。
もしかしてマナー?大人の嗜み?

エピソードトークは私にはあまりにも難しい。
何個か理由があるので誠に勝手ながら、4つほど列挙していきます。

1つ目としては、的確な情景描写をできる自信がゼロである点があります。
場所、登場人物の人柄・関係性、シチュエーション、etc.. これらをテンポよく相手に伝えることなんて出来やしません。プロに任せよう。

例えば、同じ部活で昨日欠席した人間に対して、その日に部活で起こった出来事を話すのであれば諸々の説明を省いてもある程度伝わるからまだ良いのですが、会社で起こったことを友達に話そうとすると前提として説明が必要な情報が多すぎるわけです。
ですが、私は友達の話を聞いている時にそこに不満を持ったことはあまり記憶にないのも事実。なんで?

2つ目は順序立てて話す必要がある点です。
エピソードとは時系列があるものなので、順序立てた話の組み立てが必要になってきます。
これを無練習で行うなんて現実的ではありません。
こちとら人生単位で練習していないんですよ…?
人の真似事で挑もうものなら情報の後出し後出しでグダグダになること間違いなしです。怖い。チャンネル変えられちゃう。

3つ目は感想が必要な点です。
エピソードトークは結局のところ感想が必要になってきます。
例えば、「異動した」だけでは相手も反応が難しく、異動した結果どんな感想を抱いたかを伝える必要があるのではないでしょうか。
私は引きのある感想を抱くことがあまりなく、どうしても伝えるまでもないものになってしまいます。
何か作品を享受した感想を伝えることも苦手なのでライブに行った話とかもできません。「良かった〜」としか言えない。実際にそれ以上の感想はなかなか言葉にできないです。難しい。
他の側面から言うと、そのライブに行ってない人にはいくら説明しても伝わらないだろうし、行った人には下手な感想を言えば変な感じになってしまうことに気づいてから言わなくなっていました。
小学生の頃は友達の分も書くくらい読書感想文が得意だったのに。
いや、読書感想文なんかを得意と言っていた末路としては相応しい落とし所な気がしてきました。

最後の4つ目なのですが、これがそもそもの根源。3つ目までは割と屁理屈でした。お時間ないなか失礼しました。
「エピソードトークになるようなことが日常にない」
これに尽きます。私以外の日常が良くも悪くも刺激的ですごい。
楽しかったこととか腹立ったこととか平日に無いよ。
「最近仕事どう?」とか「彼女とどうなの?」とか丁寧に振ってもらえるけど、本当に「いい感じだよ」以外にない。助けてほしい。本当にそうだから。
特に、愚痴とかが全くないです。決して幸せ満点の人生ではないのに。
精神的に向上心のない者なのかもしれない。夏目漱石に馬鹿にされてる。


以上が私の最近の会話に対する気付きと、私にとってのエピソードトークへの苦手意識のお話でした。

では、私は飲食店等で何を話しているかと言われると、このnoteに書いてあるような「最近考えていること」が多いです。こんな友達は嫌だ。

「『俺、KAT-TUNよりギリギリで生きてるわ』と同じレベルのドヤ顔ユーモアって他にどういうのがあるかな?」
とか、
「『おもしれー女(男)』以上の褒め言葉ってある?」
とか。

幼少期に両親に幼稚園や小学校のことを一切話さないとこういう大人になってしまうんですね…怖いこと…

終わりです。
短くない文章を読んでいただきありがとうございました。



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