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ルヴァンカップ決勝戦 てんやわんやすぎる道中記 後編

そしてついに到着した埼スタ。

すでに地響きのように聞こえてくるチャント。

入場口の隙間から見える赤黒を基調とした大小様々なフラッグ。

私たち父子にとっての見た事のない「あたらしい景色」

高揚する気持ちを抑え、まずは一緒に応援する約束をしたNさんご夫妻の元へ向かおう。

LINEで教えてくれた座席を探す…。

ん~、マジ!?

席が前すぎる!!

席に近づくとNさんのご主人Tさんが迎えてくれました。

「サトシさん、ケータくん待ってたよ!お疲れ様!こっちこっち。ここなら見やすいと思う」

ゴール裏の混雑の中、息子が見やすそうな場所へ導いてくれました。

息子も興奮を抑えられず「早く旗出して!旗!」とゲーフラをせがんできます。

バッグの中から取り出すと、周りの方々からも「かっこいい!これで応援したら絶対勝てる!テッペン獲れるわ!」と声を掛けてもらいドヤ顔の息子。

※これは試合後です。

そうだよね。埼スタでこの旗掲げて応援したかったんだもんね!

ほどなくして始まった選手紹介。

もうテンション上がりまくりの息子、大好きな大好きなソンユンからって事もあり、初っ端から大声で「ウェーイ!!」と絶叫しまくり!!

セレモニー、選手入場、国歌斉唱…キックオフまでの時間も夢のよう…。

昨夜から今ここに立つまでに起こった事、人の優しさ…色んな事を思い出しすでにウルウル…。

本当に辿りつけた。連れてきて良かった…。
でもここに来れただけで満足じゃない!!
絶対勝ちたい!!

菅ちゃんの先制ゴールが決まり「勝てる!」と泣き。

その後、逆転はされたけどずっと奇跡を信じ続けたATの深井君のゴールで息子や周りのみんなと顔をグシャグシャにしながら喜びあい泣き。

延長戦のフクちゃんのFKが決まるとその時にはすでに枯れてた声でさらに絶叫しながら泣き。

そしてPK戦…。

本当に本当にあと一歩…いや半歩のところまで辿りつけてた場所へは届きませんでした。

ふと隣を見ると息子は号泣。負けを認められない様子。悔しかったよね。勝ちたかったよね。

でも頑張った選手達に拍手を送ってあげようと促しようやく私の力を借りながらも拍手。

試合後ゴール裏に来てくれた選手達を真っすぐに見つめていました。

表彰セレモニーも終わり、徐々に静かになってきたスタンド、ピッチを眺め「らいねんもまたきたい」

そうだね、もっともっと強くなって絶対また来よう。

そして今度はいっぱい嬉し涙流そうね。

予定通り来れてたらサポ仲間さんとも会いたかったし、お土産も渡したかった。
スタジアムイベントにも参加できなかったし、何より大好きなドーレくんにも会わせてあげられなかった。

色々と叶わない事が多かったです。

でもゴール裏で息子のゲーフラに気づいてくれた人が手を振ってくれたし、同じようにゲーフラ持ってる仲間とお互いのゲーフラを振り合ってサイン送ったり、「Twitter見てます」と声掛けて下さったり、楽しい事もいっぱいありました。

気持ちを切り替え、明日の昼までという短い時間だけど、東京観光をしてきました。

土曜の夜はスカイツリーとその近辺。

日曜日は浅草寺。

帰路は成田から何事もなく飛行機が飛び無事に帰宅。

本当に色々ありすぎた金曜深夜~日曜までの3日間。

おれも息子も様々な経験をしました。

友達にLINEで「はぐれメタルを倒したくらいの経験値を重ねたと思う」って伝えたんですが、それくらい息子のレベルは上がったんじゃないかと思います。

そして今回一番感じたのは仲間や家族のありがたみです。

欠航を知り落胆しているおれにすぐに連絡をくれてアドバイスをくれた方々。ツイートやメール、メッセなどで励ましの言葉をかけてくれた方々。初の遠征を少しでも思い出に残るモノにしてくれるため色んな手助けをしてくれた方々。

そして私がしたい事を受け入れてくれて、早起きして函館まで付き合ってくれてそのまま千歳までトンボ返りしてくれた嫁さん。

皆さんには感謝しかありません。

本当にありがとうございました。

でも今度はのんびり穏やかに遠征したいです(笑)