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小学四年生

誰も信じてくれない話を昨日の放課後にしよう。

夏休みでした。それは、

あなたはどうでしたか?

僕には後ろの住人がいるんだ。ほら、今もここに、やっぱり、君も信じてないようだね。まぁ僕もそいつの顔も声も聞いたことないんだよね、不思議なことに、ランドセルと僕の背中に挟まるのが好きらしい。背中は汗でベトベトなのにね。そういえば五月の頭に授業中、ピンピンとおしゃべりしてたのみんな見てたよね。みんな、先生の授業ちゃんと受けなきゃダメなのに~!って僕が言えたことじゃないよね。でもみんな僕ばっかり見ている気がする。君もだろ?自分の傘を取ろうとしたら似た他の人の傘を触ってしまって、急いで拭いて、改めて自分の傘を探した時とか、テストの時、りんごは10個って書こうとしたら16個になっちゃって、慌てて消して書き直した時とか、トイレに籠って授業をサボろうとした時とか、全部。だからって、僕のご飯に毒を混ぜちゃだめだよ!僕の給食にだけ毒が入ってるの、何一つ食べられないじゃんか、まぁ給食を残す時は先生に言わなきゃいけないから、少しは食べるけど、先生もクラスメイトもカラオケパーティを毎日やっていて、飽きないね。ルール的には、クラスメイトがパーティし終えたら、今度は先生の番になるんだよね、僕はちょっと怖いかなあ。でも先生はちょっと面白いところがあるんだ、一日中僕を叱ったり、とか?あとは、年賀状を送ってくれるんだ、僕は今年は喪中だから残念。

ごめん!長々と僕のこと話しちゃった。話せてよかったよ、ちょっとは信じてくれたかな?今日は夏休み明けの最初の登校日だね!久しぶりにみんなの顔を見れるの楽しみだなあ。だれかイメチェンしてたりするのかな?会いたかったなあ、じゃあ僕の後ろの住人は脳みそにいたみたいだし、ピンピンとまた昨日の放課後にずっと待ってるね。

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