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浴衣着て 急ぐ足元 夏祭り

梅雨明けて、続々と夏祭りが始まります。
遠くの方から花火の打ち上がる音がしたり、店頭や掲示板では夏祭りのポスターをよく見かけますね。私が幼い頃に、母の浴衣を着付けてもらい
近所の友達とよくでかけたものです。
夜店では定番の綿飴やキャラクターのお面、りんご飴やトウモロコシ、かき氷などが灯りに照らされてなんとも魅力的に見えました。
特に私が好きだったのは、どんぐり飴という普通の飴より一回り大きい飴で、ザラメがまぶしてあってカラフルものでした。
店先のプラスチックの箱に所狭しと並べられたどんぐり飴は宝石のようで、つい最初に買って食べては他のものが食べられず後悔していました。

母から譲り受けた浴衣


さて、浴衣についてのお話です。皆様は浴衣を着られますでしょうか。私はめっきり着なくなってしまいましたが、とても魅力(魔力?)のある衣服だと思います。まず、全体的に儚さを纏っている事。この”纏っている"という事が私には重要なのです。着付けをされた事がある方はご存知かと思いますが、着物は肩から羽織るように一枚ずつ着ていきます。その時点で私は美しい景色だと思うのですが、圧倒的に肌の露出面積が少ないにもかかわらず襟足の抜き加減と足首の覗かせ方でより色気を感じるという引き算の美しさがあります。全てを見せて説明するよりも、少ない情報でもって相手により想像を膨らます。これは詩や俳句に通ずるものがあります。
浴衣を着るというより"纏っている"と思いながら着付けてみるのも良さそうですね。

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