音の距離!スケール!
前回は鼻歌から曲を作ってみるという内容を書きました。鼻歌でメロディを奏でれば、音楽の三大要素のうちリズムとメロディの大まかな形が生まれるので、あとはハーモニー(伴奏)を残すのみ! ですが、伴奏をつけるには多くの人が難しいと感じているコードというものを学ばないといけません。
ここでコードについて話していくだけではそこらの音楽理論を解説している方々と同じになってしまう……ということで、コードの話をする前に「スケール」の話をしたいと思います!
スケールって何?
スケールとは音階のこと。
音階とは「始まりの音からオクターブ上の音までの目盛のようなもの」と考えてみてください。
ものさしでいうならば、メートル法やインチ法で目盛が変わりますし、同じメートル法でもミリ単位で細かく記されているものもあれば大まかな目盛だけのものもあります。音楽においてのスケールも同じく、音と音の距離を定めるものなんです。(これがコードにおいてめちゃくちゃ重要)
音と音との距離を定めておくことで、音楽を作りやすく再現しやすいものがスケール(音階)なんです。
一番有名なものだと
「ドレミファソラシド」がありますが、このドレミもあくまで目盛です。大事なのは音と音の距離なんです。
この距離については意識していないだけで、「半音ズレてる」「音を外している」といった言葉はカラオケなどで言ったり聞いたりした人も多いでしょう。あれです。あれこそが音階の世界なのです。
では、ドレミに戻ります。
ドレミはピアノの鍵盤(もちろん黒鍵も含めて)で考えると
ドの二つ隣のレ
レの二つ隣のミ
ミと一つ隣のファ
ファの二つ隣のソ
ソの二つ隣のラ
ラの二つ隣のシ
シの一つ隣のド
といった距離感で並んでいます。この一つ隣、二つ隣こそが「音と音の距離」なんです。
ただ今後のために、「一つ隣」ではなく、音楽の用語を使っていきますね。
一つ隣の音 → 半音
二つ隣の音 → 全音
と置きかえて話を進めます。
ドレミの音の距離を半・全音でもう一度表すと、
ドから順に…
ド(全音)レ(全音)ミ(半音)ファ(全音)ソ(全音)ラ(全音)シ(半音)ドとなり、
それぞれの距離だけを取り出すと、
→全・全・半・全・全・全・半となります。
この全全半全全全半で並んだ音階のことを、「メジャースケール」といいます。
今回の例ならば、
「ド」からはじまる「メジャースケール」
=ドレミファソラシドということになります。
スケールはあくまで距離を示すものなので、はじまりを変えても、それぞれの距離は変わりません。
「レ」から始めて全全半全全全半の距離感のものは「レ」のメジャースケール(レ・ミ・ファ♯・ソ・ラ・シ・ド♯)とよばれます。
ほかにもたくさんスケールがあるのですが、あくまでコードの話をスムーズにするためのものなので、これ以上は掘り下げません。
ではぎゅっとまとめます。
メロディを作りやすく、再現しやすくする役割を持つスケール(音階)とは音と音の距離感を定めたものである。
理解はまだ出来なくていいので、このことだけ知ってもらえればと思います。
スケールを踏まえて次回こそはコードに片足突っ込みます。
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