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多分、本に書いてあったこと

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本を読んでおっ、とかハッ、とか思ったことを書きます。
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2020年10月の記事一覧

『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』 第7章 脳・心・性器を標的にする四騎士

この章では、なぜGAFAが成功できたのかを、人間の3つの器官への訴求という点で考えている。その3つ器官というのはタイトルにもなっている様に、脳、心、性器だ。 Googleは我々のどんな質問にも、他のどんな組織よりも安価に正確な答えを探してきてくれる。「脳はGoogleを愛さずに入れない。」 同じくAmazonも脳に訴求してくる、Amazonベーシックの商品は、よく似た他の商品よりも安価で品質が良いことが多い。合理的に考えればAmazonの商品を選ぶだろう。(倫理的な話は一

『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』 第6章

この章のタイトルは”四騎士は「ペテン師」から成り上がった”です。結構攻めたタイトルですが内容としては、主にIP(intellectual property)について、設立初期にはグレーな手法と素晴らしいアイデアでイノベーションを起こし、ある程度の規模になると守りに入るという流れが説明されていました。 GAFAの様に学生や、若者が始めたベンチャーではアイデアが先行しており、手法が正しいかということは気にされていませんし、だからこそ革新的なことが行えます。 そして、そのアイデア

『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』 第5章 Google

今回は「Google」について書かれている第5章を読みました。Google登場以前と以後ではマーケティングの常識が変わったという話が興味深かったです。 Google登場以前は、ターゲットをいくつかのクラスタ(団塊の世代男性とか、ミレニアル世代女性など)に分けることで行われていたマーケティングが、Googleの登場によって個人の趣味嗜好が細かく取得できるようになり、クラスタよりも細かい個人単位(特定のワードで検索を行った、関西在住の独身30代男性等)で行えるようになりました。

『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』 第3章Apple その2

昨日は『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』で「Apple」は店舗によって、ハイブランドとしての立ち位置を確立したという話を紹介しました。 ただ、上記の本が出たのは2018年、作者が本を書いていたのはさらに1年遡って2017年です。そして同じ2017年の新製品発表会にてAppleのシニアバイスプレジデントAngela Ahrendts氏が今後すべての店舗を「Town Square」型店舗に変えていくと発表しました。 これは、掲題の本で紹介されている、200

『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』第二章Amazon

『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』の第二章「Amazon」を読んだ。今でさえ十分に我々の行動パターンを読んで関連商品を進めてきたり、消耗品が切れる頃に「もう一度買う」で購入を薦めてくる「Amazon」だけど、今後はさらに便利に、さらに離れ難くなると言う予想が書かれている。 いち消費者として見ると、Amazonの発展は非常に嬉しい、消耗品の買い物に時間なんてかけたくないし、それが自動で良きタイミングでドローンなどによって玄関先まで届くのであれば、そんなサー

「レンタル世界」を読んで思うこと

あなたが見ている世界は、ほんとうに「正しい」世界なの? 天才少女の薫と平凡な雪子――二人の友情の行方は 天才少女と呼ばれ、成長に従い無駄なことを切り捨てていく薫と、無駄なものにこそ人のあたたかみが宿ると考える雪子。 すれ違う友情と人生の行方を描く表題作。 男が先輩の結婚式で出会った美女は、人間関係を「レンタル」で成立させる業者だった――「レンタル世界」。 既存の価値観を心地よく揺さぶる二篇を収録。 (Amazonの商品紹介原文まま) 朝井リョウ氏の『ままならないから私