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感想

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記事や投稿、作品について思ったことなど
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2021年7月の記事一覧

「勤務地不問」求人13倍に思う

遠隔勤務の条件で優秀な即戦力人材を全国から採用する動きが広がっている。求人サービスのビズリーチによると、2021年6月時点の勤務地を問わない新規求人数の割合は新型コロナウイルス禍前の20年2月比で13.2倍となった。正社員が対象で大半がリモート勤務対応の案件という。(上記記事より抜粋) 上記の記事によるとリモート勤務対応なのはIT企業のエンジニア等の専門職が多いようですが、専門職ではないバックオフィス業務などもリモート勤務対応になると良いですね。ジョブ型雇用にしろリモート勤

「雇用保険料、22年度にも引き上げへ」に思う

厚生労働省は雇用保険の保険料率を引き上げる検討に入る。新型コロナウイルス感染拡大で雇用調整助成金の給付が増え、財源が逼迫しているためだ。国費投入のほか、企業や働く人の負担も増える。フリーランスの働き手の拡大など、働き方が多様化する中で財源の確保策とともに、雇用の安全網をどういう中身にしていくかも課題となっている。(上記記事より抜粋) サラリーマンの「健康保険」「介護保険」「厚生年金」「雇用保険」は労使折半の上、天引きされているので痛みを感じづらいものですが、上がると言われる

「越境リモート労働」3割増に思う

越境リモート労働と言うのは、労働者から見ると国外の企業でリモートで働く(所謂、オフショアの)ことのようです。本日の日経新聞でコロナ禍によってそういった労働形態が増えてきているという記事があったので思ったことを描いてみました。 新型コロナウイルス禍で国境をまたぐ往来が制限される中、企業などがオンラインで国境を越えて仕事を発注する動きが加速している。働き手が渡航中止や帰国を余儀なくされても事業を継続できるようにするためだ。日本は世界の動きから取り残されており、デジタル人材の活用

「少額クレカ、支払い柔軟に、ナッジが発行へ」に思う

フィンテック企業のナッジ(東京・千代田)は今夏、少額利用に特化したクレジットカードの発行を始める。利用限度額は10万円で、加入者は最短で決済翌日からなど好きなタイミングでATMを通じて柔軟に返済できる。月1回の口座引き落としが一般的なクレジットカードの利便性を高め、若年層などの需要を取り込む。(上記記事より抜粋) ATMで入金して返済ってめっちゃ面倒やん。しかも少額しか使えないから頻繁にATMで入金せなあかんやん。とか思っていたんですが、そもそも既存のクレジットカードユーザ

「脱・東京のリアル」に思う、東京脱出の夢

東京への人口集中は生活コストを押し上げる副作用も生んでいる。国土交通省の調査によると東京都の勤労者世帯の可処分所得は47都道府県中3位だが、食費や家賃、住居関連の支出を差し引くと42位にまで転落する。さらに通勤時間を費用換算して反映させると、最下位だ。「東京都の中間層の世帯は他地域に比べ経済的に豊かとは言えない」と結論づけた。(上記記事より抜粋) 東京には狙った仕事に就きやすいっていうメリットはあるけど、お金も時間も他の地域に比べると豊かとは言えない訳ですね。 そういえば

藤本タツキ『ルックバック』に思う

漫画を描かずに役に立つことをやっていれば、友達を救えたのかもしれない、主人公はそれを念頭に「描いても何の役にも立たない」と漫画を評します。でも最終的には、楽しくなくて、面倒くさくて、超地味な漫画を描くという作業に戻っていきます。これは漫画が「何の役にも立たない」ものではないと思い直したからなんじゃないかと思っています。 ご時世柄、漫画だけに関わらずエンタメは社会の隅っこに追いやられています。でも、エンタメは「何の役にも立たない」ものではなくて、生きていくのに必要な心の滋養物

変わる地方と、変わらん地方

2020年国勢調査で人口が増えた市区町村は324にとどまる。高齢化の進展に加え、若年層の都市部への流出や出生率低迷で多くが人口減にあえぐ。そうした中、外国人や子育て世代に照準を絞った施策などを展開し、新たな住民の呼び込みに成功した地域がある。劣勢に歯止めをかけ5年前の減少から増加に転じた市区町村は87あった。(上記記事より抜粋) 私は比較的地元に愛着がないのであまり深く考えたことはなかったんですが、人口が減少していくなか地方に住む選択をする場合、衰退を受け入れるか、新しい住

「TSMC日本に新工場検討」に妄想する

【台北=中村裕】半導体大手の台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家・最高経営責任者(CEO)は15日、オンラインで開いた決算発表会見で、日本で初となる新工場建設の可能性について「現在検討している段階だ」と述べた。今後、顧客の需要に基づいて最終判断するという。世界的に需給が逼迫する半導体不足は「年末まで続き、2022年にも影響が及ぶ」との見方を示した。(上記記事より抜粋) TSMCと言えば、米国政府から多額の補償金を受けてアリゾナ州に新工場を設立することが話題ですが、日本にも新

『モチベーション3.0』に絶望する

腐るほどお金があれば別ですが、私の様な一般市民は仕事をして糊口を凌いでいくしかない訳です。ただ、嫌々やっている仕事は決して面白くならない。 この本にはモチベーションが自発的なモノや、自分の価値観、やりたいことに合っていれば、仕事は面白くなると書いてあるんですが、自分の価値観ややりたいことが分かってればこんな文章をグダグダ書いてない訳です。 そのうえこの本では、仕事で大金を稼げるようになったとしても、出発点が金であれば不幸になると書いてあります。 同じような話で幸福を感じ

西加奈子著『サラバ!』のススメ

要約感想を書くことから、逃げたくなるほど良い小説 上巻を読み終わっての感想前情報を入れずに読んだのでどういった類の小説なんだろうと戸惑いながら読んでいました。ただ、上巻を読み終わってみて私が主人公の圷歩(あくつあゆむ)だと言いたくなる程度には彼に馴染んできました。何年か経ったらこの小説の中の出来事なのか、自分に起こった出来事なのかわからなくなってそうで、ちょっと怖いぐらいです。 ちなみに上記のレビューには多少のネタバレが含まれているので知りたくない人は踏まない方が良いと思

「Googleのスマホ決済、PayPay・楽天ペイの脅威に」に思う

米グーグルが日本で金融事業に本格参入することが8日までにわかった。国内のスマートフォン決済会社を200億円超で買収し、インドや米国に続き日本でも2022年をめどに自社グループで送金・決済サービスを始めるもようだ。巨大IT(情報技術)企業の参入で金融と異業種の合従連衡が一段と加速する。(上記記事より抜粋) Googleが日本のスマホ決済会社「pring(プリン)」の買収を決めたようです、プリンのHPを見るとQRコード決済が出来るようなのでそのアプリをベースにマルチプラットフォ

「AI俳優」と「AI製のモデル」に思う

実在する人間の顔や声のデータを基に人工知能(AI)がつくりだす「仮想俳優」がビジネスの場で活用されはじめた。新型コロナウイルスの感染問題で人が集まりにくくなるなか、AIでつくる動画への需要が高まったためだ。博報堂は英新興企業と組み動画広告の制作費を10分の1におさえた。一方、関連技術は偽情報をまん延させる恐れがあり規制論も出始めた。(上記記事より抜粋) この3年前の動画では、表情の基となる演技をしている人がいてその人の表情の上にオバマ氏の顔が張り付けられていたんですが、上記

「CCCが広告代理店」に思う

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)はテレビ広告の代理店事業に参入する。中小企業やスタートアップ向けに15秒のテレビCM枠を1本単位で販売する。CCCは共通ポイント「Tポイント」で約7000万人の利用者を抱えており、この購買データを広告分析に生かす。2022年度に100社との契約を目指す。(上記記事より抜粋) CCCにはネット、リアルにかかわらずカード利用者の購買行動をデータとして持っているので、それを生かして放送枠と視聴者のマッチングがやりやすい。確実に届いたかは

(中国)共産党の「物語」に光と影に思う。

中国ではいま、共産党革命の足跡を訪ねる「紅色旅行」も大ブームだ。人々は「聖地」で紅い小旗を持ち、喜んで記念写真におさまる。 厳しい統制があるとはいえ、中国人の多くはすでに世界有数のハイテク都市で暮らし、海外の情報も得ている。それでも共産党がこうした「愛」を中国人から得るのはどうしてなのか。 背景に共産党のたくみなアプローチがある。当局は創立100年にあたり100の記念テレビドラマを制作した。 (中略) 今の中国人にとって登場人物は決して遠い存在ではない。血肉を分けた実感の