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トラックドライバー結構飛ばして怖いなう

何かが始まる時は、そわそわが止まらなくなる。
そわそわが止まらなくなるなると、自分を落ち着けるために夜中に外を歩いてしまいます。
歩いてる時は一番頭が楽なのです。わかりません?目的も無く目的の無い道をひたすら歩く事って自分を整理させてくれるんです。
私は1秒経つと違う事を考えてたりします。そんで1秒前に考えていた事は中々思い出せなかったりします。 
それを15秒後ぐらいに思い出したと思ったら、ついさっきまで考えてた事はまた何十秒何百秒と取り残されて次の日ふと思い出したりします。
だから考える事に疲れて、何だかそわそわしてしまって、どうやら自分は人には説明出来ない謎の感情で部屋に閉じ込められてるなんて時があるんですよ。ありますよね?みんなだって絶対ある。
だから私はそんな時は外に出るのです。夜が適してます、出来れば人が殆どいない夜中がベストです。夜中に知らない道を歩いてみます。
知らない道と夜中への少しの恐怖と高揚に背中を押されて、知らない道から知ってる道へのルートを無意識に意識します。その間、自分が意識せずに意識しているままに思考を任せるのです。
まだ見ぬ片思いの人を連想してみたり、バンドマンになりきってみたり、思考は自由です。思考だけがこの世で唯一の自由です。
そして満足した頃に帰ります。たまに吹かしてみたりもします。
指先の赤くなる夜にアークロイヤルは甘ったるく溶け出していくのです。
あぁなんて最高な夜なんでしょうね。不安を高揚に勘違いさせて私は寝ます。飲み物買おうと思って財布開けたら170円ぴったししかなかったので金麦買いました。発泡酒は150円以下だからお酒じゃ無いって敬愛するマーガレット廣井姉さんが言ってたから金麦はお酒じゃ無くてただの麦茶です。うんきっとそうだ。

もうこの世って異常しか無いから、通常ってやつを見つける方が無駄だししょうもないんだなって専門2年間で学びました。通常と異常は分けなければいけないのは山々です。区別も差別も絶対あるしなくならない。私は無性に駅で空気にキレてるおっさんを見て、あぁ、私だってすぐにああなれるし、誰だってあの人を持ってる。そう思ってしまいます。
これを書くと少し長くなってしまうな、と思いつつどうしようもなく書きたくなったから書きます。

私は小さい頃、両親は共働きで朝も早かったので、隣のおばちゃんが本当の孫のように面倒を見てくれていました。幼稚園の朝のバス停までの見送り、休みの日や、少し早く帰った日は家に入れてくれ、みかんやぶどうなんかご馳走してくれたり、一緒におままごとしたり隠れんぼしたり、本当に大好きだった。
その家のおじちゃんもいい人で、いつもなんかわからないけど火花ちらしながらずっと何かを作ってる人だった。おじちゃんの倉庫には工具がいっぱい入ってて、カビ臭くて埃臭くて、何だか無性にわくわくした。
近所の友達からも本当のおばあちゃんとおじいちゃんだと思われてたくらいにめちゃめちゃよくしてくれていた。
大きくなってからも見かけると声をかけてくれたり、お互いにお土産をあげに行ったり、おかずをお裾分けしたりされたり、あぁ、なんかご近所って感じがして大好きだった。
確かあれは中学生だった。おばちゃんが亡くなったと報告された。目の前は真っ白になって、信じられなくて、なんなら今でもおばちゃんがいないなんて信じられないんだけど、本当に悲しかった。ご挨拶に行った時も、本当は顔を拝んであげなきゃいけないのに目の前に寝ているおばちゃんの顔の白い布を外して欲しく無くて、ついやめてと言ってしまった。最期までおばちゃんの亡くなった顔は見れなかった。
そのくらい私にとって大切な、大切な人なんだけど、ある時結構衝撃的な事を私の本当のおばあちゃんがポロっと言ってしまったのだ。
私がおばあちゃんと2人暮らしをしていた頃、あるひ隣のおばちゃんの話になった。冷たく冷えたみかんを食べて、この味はあの時毎日の様におばちゃんが食べさせてくれてたみかんだ!冷やしてたからこの味がしたのか!とそんな事で思い出して話始めたのだ。
でもおばあちゃんはこんな事を言い出したのだ。
「でも人間ボケると怖いよねぇ、あの人だって最後の方は認知症が少し入って近所の家の人の車に傷をつけてたりしたんだろ?」え?え?ええ???や、意味わかんない意味わかんない笑笑どゆこと?「あら、知らないのかい。〇〇さんの家の車に明らかに毎日引っ掻き傷みたいなのがついててね、防犯カメラつけたらあのおばちゃんがやってたのよ」
。。。え?あの、え?嘘、え?「あらぁ、こりゃあんたに言ったらショックだろうってお母さんが言わなかったのかもねぇ」って嘘だろ。私は1人部屋で泣いた。意味わかんない感情すぎて泣き叫んでた。ばーちゃんにバレないようにめっちゃ泣いた。
その時私はそれでもおばちゃんの事を嫌いになんてならないしなれないし、大好きなままだし、人には二面性がるし狂気を誰でも持ってるって思ったんだ。

それからしばらくして実家に帰って、庭で犬と遊んでいた。そしたら、ふらっと隣のおじちゃんが来た。お久しぶりです!「あら、あーちゃん来てたのか、そーいや学校卒業したらしいねぇ」そうです、おかげさまで「いやぁ、高校の卒業の時もその後入学の時もなんもしてないから、今度なんか渡すよ、ごめんなぁ今なんも準備できてねぇんだ」そんなそんな!いいんですよそんなの!!!
犬はおじさんの足元でじゃれついていた。その時、おじさんは何にも変わらない様子で話し始めた。「昨日夢でさ、母さんが出てきてさぁ。。。それで俺がさぁ、母さん、母さんって家の中で呼んでんだよ。でも、玄関まで行っても誰もいなくてさぁ、それで玄関も開かなくて、そしたら」そこまで話すと、向こうからおじさんを呼ぶ新聞屋さんの声がした。おじさんは「はーい」と答えると、「じゃあなぁ」と言って帰っていった。私はその話を聞いてる時、もう途中で号泣してた。意味わんないけど、下向きながらうんうん、て聞きながら涙止まらなくて、私は犬を抱っこして家に入って、またひたすら泣いた。
玄関が開かなくて、その後どうなったのだろうか。きっとおじさんももう覚えてないだろう。でも、あの時続きを聞かなくて良かった、本当に良かったって思ってる。

あぁ、今日も私は幸せ者だな。仕事で長野からの帰り道にこれを書いています。
今日は貰ったエビスでも飲もうかなぁ。ロング缶でしかも自販機で買ってくれたから300円はしただろう。これはれっきとしたお酒だな。

#つまりは
#長野から帰ってきたよって話です
#まだ八王子インターだけど
#ひとりごと

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