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バルサ材と竹ひご、ニューム管は子供たちの必須アイテムだった (と思う)

子供の頃、私のまわりでは模型工作が大流行りでした。少なくとも、私と3歳年上の兄との間では大流行りでした。

模型工作と言えば、誠文堂新光社の「子供の科学」や、科学教材社の「模型とラジオ」という雑誌や「工作ガイドブック」という隔年で刊行されていたカタログ雑誌などを思い出します。

特に「工作ガイドブック」は1970年代に出版されていたもので、模型工作大好き少年・少女たちのバイブル的な本でした。いつも手元に置いてパラパラめくりながら、子供の私のお小遣いではとても手が届かないような模型キットなどの記事を羨望のまなざしで見ていたものです。

世の中には同じような思いで「工作ガイドブック」を子供の頃食い入るように見ていた人もいらっしゃるようで、架空の都市「光山市」を模型で作り上げた「光山市交通局」さんのブログなどにも「工作ガイドブック」の話題が載せられていて、懐かしく読ませていただきました。

雑誌のほかにも、NHKでは「みんなの科学」という子供向け科学番組をやっていて、自然科学はもちろん、模型や電子工作なども扱っていて、夕方の放送を楽しみにしていたものです。

当時、模型工作と言えば、バルサ材と呼ばれる非常に軽い木材の板と、竹ひご、そして竹ひごを繋ぐアルミニウムの細い管 (ニューム管) が必須アイテムでした。

バルサはとても軽く、水などで濡らしながらゆっくり曲げて固定しておくと、滑らかなカーブも作れます。竹ひごやニューム管は、竹ひごで作った翼のフレームに和紙をはって作るゴム動力のプロペラ飛行機の重要な材料の一つです。

夏休みの工作はもちろん、さまざまな模型工作で活躍するので、近所の模型屋さんに何度も買いに行った記憶があります。

バルサ材といえば、模型工作とはちょっと違いますが、蝶が大好きな兄の友達の影響を受けて、兄が蝶の採集に一時期はまったことがあって、私もいっしょに蝶の採集に付き合い、採ってきた蝶の羽をきれいに広げて展示するための展翅版という道具をバルサ材を使って自作したのを思い出します。

子供の頃夢中になった工作や実験は、科学が好きになる入口みたいなものだったと思います。今の子供たちも自分の手を動かして、自分で工夫して、実験や工作を楽しむ機会があればいいですね。

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