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予餞会

高校時代、3月になると卒業を控えた3年生を送り出すための予餞会が毎年開かれていました。いわゆる「卒業生を送る会」みたいなものですね。

毎年、歌手を招いてのコンサートが目玉となっていました。予餞会が近づくと卒業生はもちろん、在校生も予餞会にどんな歌手が出演するのか話題になっていました。

私が高校生だった3年間では、1年生の時がまだデビューして間もなかった沢田聖子さん、2年生の時が「異邦人」が大ヒットして有名となっていた久保田早紀さん、そして自分たちが3年生となり送られる側となった予餞会では、当時午後6時台のNHK人形劇シリーズで放映されていた「プリンプリン物語」の主役プリンプリンの声を務められていた石川ひとみさんが出演されました。

こんな普通の高校の予餞会にも来ていただけるのだと大変驚くとともに、3年生は前の方の席で間近で見ることが出来て、とてもうれしかったことを覚えています。

沢田聖子さんは予餞会に出演していただいた当時はデビューしたてで、友人たちの間でも知る人ぞ知るという感じでしたので、予餞会の前には昼休み毎日のように放送部が沢田聖子さんの曲を流し、普及・啓蒙に努めていました。そのおかげもあってか、私は高校を卒業した後も、沢田聖子さんの曲をよく聞いています。大学時代一番聴いていた歌手かも知れません。

大学時代、2年生になって長く湿った初めての新潟の冬を越して迎えた春、そして初々しい新入生の後輩たちを迎えた春、よく聞いていたのが、沢田聖子さんの「ボヘミアン」と「ラスト・バケーション」でした。

初めて日本海側の冬を越した私にとって、この明るく爽やかなメロディーが、より明るい気分にさせてくれるようで大好きでした。


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