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リアルタイム雷情報

気象庁は雷監視システムを全国に展開して、雲放電 (雷雲の中や雲と雲の間で起きる放電) と、対地放電 (雷雲と大地の間の放電で、落雷ともいう) を監視しています。この雷監視システムをライデン (LIDEN:LIghtning DEtection Network system) と呼んでいます。気象庁も粋なネーミングをしますね。

この雷監視システムで観測された雷放電はナウキャスト(雨雲の動き・雷・竜巻)で閲覧することができます。情報や約5分ごとにアップデートされます。

いま、どこで雷が鳴っているかよくわかります。

よりリアルに雷が鳴っている様子を知るには、Blitzortung.org というサイトがあります。これは研究者や雷に興味がある人たちによって自発的に設置された雷観測網によって、ほぼリアルタイムで雷砲電の位置情報をマップ上に表示してくれます。

雷が鳴っている時にぜひ一度ご覧ください。

マップ上でピカピカひかりながら、放電が起こった場所に点が打たれていく様子は壮観であり、怖くもあります。

ボランティアベースで運営されており、正確さは保障されていませんが、雷鳴が聞こえ始めると、自分のいる場所の近くに放電マークが点滅し始めるので、雷雲の広がりや移動方向がある程度予想できます。

最近、毎日のように起こる雷を、このシステムでモニターしていると、本当に落雷のすごさ、怖さを感じずにはいられません。

気象庁のLIDENもBlitzortung.orgも、複数の観測機を使って雷放電の発する電磁波を受信し、到達時間の差などから放電位置を自動的に求めており、マイクロ秒の精度で正確に到達時間を記録することによって成しえる成果で、まさに気象学、電気工学、コンピューター工学などの技術を結集した成果だと思います。

特に Blitzortung.org はボランティアベース、非商業ベースで行われており、参加者の尽きない探求心に頭の下がる思いです。


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