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東海道新幹線のワゴン販売終了。新幹線の思い出とともに振り返る。

JR東海は、東海道新幹線で行っている社内でのワゴン販売をこの10月で終了すると発表しました。

[NHK NEWS WEB 2023年8月8日 18時17分]

私が初めて新幹線に乗ったのはたぶん幼稚園か小学校低学年の頃、家族で静岡県の日本平や三保に遊びに行った時だと思うので、東京 – 静岡間だと思います。

それまで私が乗った電車や列車の音はたいてい「ガタンゴトン、ガタンゴトン」や「タカタカッタカン、タカタカッタカン」と聞こえたものですが、初めて乗った新幹線は「パッカポッコ、パッカポッコ」と聞こえて、兄とすごく受けていたのを覚えています、

列車がレールの継ぎ目を通るときの音は、レールの継ぎ目の間隔 (レールの長さ)、台車の形状や車輪の間隔、列車の速度、乗る位置など、いろいろな要素が絡んでくると思います。

あまりにリズムが違ったので、当時兄が調べて教えてくれたのだと思います。新幹線では当時から、私たちが普段載っていた東武東上線や川越線などよりも継ぎ目の間隔が長いロングレールが使われていました。そして各車両も長く、そして速度も圧倒的に速かった。その結果が「パッカポッコ、パッカポッコ」になったのだと思います。

そんな新幹線の音を聞きながら、車内販売で買ってもらったのが、「冷凍みかん」。普段食べるみかんと違って、キンキンに冷えていてとてもおいしかった思い出があります。それ以来、車内販売というと冷凍みかんを思い浮かべます。

新幹線と言えば、1975年 (昭和50年) の新幹線博多開業も思い出深い出来事です。小学6年生になる直前の春、3月10日に新幹線が博多まで開業しました。それに合わせて全国の国鉄ダイヤ大改正が行われたのです。

新幹線の先頭車両が並んだ写真と真っ青であざやかな表紙の1975年3月版の「交通公社の時刻表」が今でも忘れられません。実はその頃、HO (エイチオー) ゲージと呼ばれる鉄道模型にはまっていて、鉄道模型を買ったり作ったりしていたのです。鉄道好きのクラスの友達と大改正の時刻表を見せ合いながら鉄道の話ばかりしていました。

そして小学校6年生の夏、兄と新幹線を乗り継いで熊本まで旅行に出かけたのでした。

その時新幹線で何を食べたのか忘れてしまいましたが、ワゴン販売が自分たちの席に近づいてくるのをわくわく、どきどきお金を握りしめながら待っていた記憶があります。

巧みな手さばきで商品を取り出し、てきぱきと会計を済ませていく販売員さんの手際の良さ、そして車両を移るごとにきちんと挨拶をしていく礼儀正しさに見とれていました。

大人になり、結婚して、妻の実家に行く際にたまに東海道新幹線を使います。そしてごく稀ですが、家族であのカチカチの「スゴイカタイアイス」を食べることがありました。

無くてはならない存在でもありませんでしたが、あってうれしかった思い出の東海道新幹線のワゴン販売でした。

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