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子供のころ読んだ心に残るお話

小さい頃に読んだ本で心に残っている本を2冊ほど紹介いたします。

「ホットケーキ1ごう」

1冊目は寺村輝夫さん作、和歌山静子さん絵の「ホットケーキ1号」。小峰書店から出版されていた児童向けの本です。先生に読み聞かせしていただき、おもしろくて図書室で借りて読んで、どうしても自分でも欲しくなってしまい、親にお願いして買ってもらった本です。

[ネタばれはじめ]
砂糖を入れずに粉と水だけで焼かれてしまったホットケーキが、子供たちを乗せてロケットのように宇宙に飛び出そうとしますが、途中おなかのすいた子供たちがホットケーキの中身を食べてしまったため、ホットケーキのロケットは皮だけになって飛べなくなってしまい、子供たちは無事家に戻ってくるというような、なんとも奇想天外のお話です。
[ネタばれおわり]

最後にお母さんが砂糖をちゃんと入れてホットケーキを焼いてくれるのが、すごくおいしそうで、この本を読むたびに、ホットケーキが食べたくなりました。

当時、砂糖を入れずにホットケーキを焼くとどうなるのか、試してみたくて試してみたくて母親にお願いしてみましたが、結局実現しませんでした。
また、おなかがすくとなんでもおいしく食べられるものなんだと、妙に納得してしまったことを覚えています。

同じ本にもう一つ別のお話が載っていたと思うのですが、タイトルが思い出せません。あわてんぼうで、消しゴムを使ってばっかりいる男の子が、たくさん出る消しゴムかすを集めて固めて、消しゴムを再生すると、その消しゴムは間違ったところしか消せない不思議な消しゴムになるというお話です。

これもやってみたかったのですが、残念ながら消しゴムかすがそれほど集まらず、挫折しました。

「大きい1年生と小さな2年生」

2冊目は、古田足日さん作の「大きい1年生と小さな2年生」偕成社から出版された児童向けの読み物です。

私は小学1年生のころ、クラスの中でも背が大きいほうだったのに、怖がりで泣き虫で、ほんとうにこの本の1年生の男の子のことが他人事ではありませんでした。

この本の男の子は、背は低いけれどしっかり者の2年生の女の子にいつも助けてもらっていました。

ですが、ある時、この男の子は、いつもは勝気な2年生の女の子が泣いているのを見てしまい、勇気を振り絞ってこの女の子のために頑張るのです。当時のわたしにはこの男の子のような勇気は出せませんでしたが、いつかはこの男の子のように困っている子のために勇気を出せたらなあと思ったものです。

舞台となる情景が、私の育った場所と似ていて、男の子が頑張って女の子のために一人で行ったのは、あのあたりぐらいまでかな?と、自分の家の周りと比較しながら、どきどきしていました。

この物語で、重要な役目をするのが、ホタルブクロという植物です。わたしはこの本を読んでからホタルブクロを一生懸命植物図鑑で調べました。これが私の植物図鑑との出会いかもしれません。


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