#014 リサーチ本まとめ②
こんにちは!
『Tokyo Scope』プロジェクト広報担当です!
現在『Tokyo Scope2023』の制作が進行中です。
今回はこれまでの文献調査で扱った文献のうち2冊を紹介します!
【1冊目】
アンリ・ルフェーヴル著 (森山和夫訳)
『都市への権利』ちくま学芸文庫[2011]
都市の形とは、人々の主張の具現化(イデオロギー)である。
都市は本来、表現の自由を促す場であるのに対し、昨今は大企業や資本主義の主張が反映された場所になってしまっている。
だから今虐げられている人々のために、「都市への権利」を取り戻すべきだと筆者は訴え、遊びやアートの要素を取り込んだ“作品”としての都市を提唱します。
【2冊目】
岸政彦著
『100分de名著 ブルデュー「ディスタンクシオン」』NHKテキスト[2020]
趣味や嗜好という個人的な領域がいかに社会と結びついているのか?
「格差社会」の根深いフランスを舞台に、一見すると私的な領域がである「文化」への緻密な分析から、《階級闘争》の姿をありありと浮かび上がらせます。
原典である『ディスタンクシオン』は、国際社会学会によって20世紀で最も重要な社会学の書10冊にも選ばれる一方、非常に難解であることで知られていますが、岸さんの解説によってスムーズに理解することができます!
以上、リサーチ本2冊を紹介しました。
どちらも都市について考える際には欠かせない2冊なので、皆さんもぜひ読んでみてください!
次回投稿もお楽しみに!
記・市川 快(南後ゼミ9期)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?