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【4年生・8期生】2023年11月8日 第21回南後ゼミ

こんにちは。南後ゼミ8期・4年の川路です。

11月はじめの大学祭週間を終え、2週間ぶりのゼミがありました。

ちなみに、大学祭では我々が作った本『Tokyo Scope 2023』を販売しました。多くの人に手に取っていただけてとても嬉しく思います。
こちらからもご購入いただけます。ぜひ。


活動内容


今回のゼミも卒論の進捗報告です。同期の進み具合が自分のモチベーションにもなります。自分も頑張らねば。

M.H.さん

M.H.さんの卒論のタイトルは、

『ファッション誌が映す表参道・原宿——青文字系ファッション誌から考察する』

です。

「若者の街」「流行の最前線」といわれる表参道・原宿エリアを舞台に、『Zipper』に代表される「青文字系」のファッション誌において表参道・原宿がどのように表象されているのかを探ります。

年代ごとのスナップ写真が重要な研究資料となるらしく、表参道と原宿の、隣り合いながらも性質を異にするという点を加味しても、視覚的にも面白い研究になるのではないでしょうか。


H.S.さん

H.S.さんの卒論のタイトルは、

『マンガ・アニメの体験価値から二次利用の今後を探る——ファンの心理を通して』

です。

世界的にも注目されている日本の漫画・アニメ文化を、関連グッズやコラボカフェ、“聖地巡礼”といった二次利用の観点から捉え、さらに、それらに対して能動的であるファンの心理や獲得した体験価値の分析を行います。

二次利用を研究の中心に据えるという点は前回の発表以降に生まれたアイデアだそうですが、的確な先行研究の収集・検討や、独自性あふれる研究手法によって、全く遅れを感じさせない発表でした。


R.I.さん

R.I.さんの卒論のタイトルは、

『清澄白河カフェとグルメの特徴とは何か——現地調査を通じて』

です。

「クラフトの街」「コーヒーの街」「アートの街」といったように「〇〇な街」として形容されることの多い清澄白河について、「カフェ」「グルメ」に焦点を当てて、その“らしさ”の正体に迫ります。

清澄白河によく行くR.I.さん“らしい”テーマであり、そこにある飲食店に足繁く通うことが重要になる研究です。具体例として扱いたいお店が高級すぎて行けそうにない…といった悩みを吐露する場面もありました。


A.K.さん

A.K.さんの卒論のタイトルは、

『エスニックタウンとしての新大久保——新大久保エリアのイメージと現状の差を考える』

です。

コリアンタウンとして有名な新大久保駅周辺のエリアのエスニックタウンとしての実態を、駅の東西での居住形態の分類やメディアが表象する「新大久保像」との比較を通して明らかにします。

以前までの段階でも、フィールドワークを行なった結果としての国ごとのテナントマッピングがあり、そうした実践を理論の面で補強していっているような印象を受けました。

4年生のゼミも残すところあと6回となりました。残りの約3ヶ月間、なんとしても走り切りたいところですね。


大学生のうちにやっておきたいこと


なんでしょうか。
卒業論文の執筆としっかり向き合うということくらいですかね。

私ごとながら、卒業後のゆくえは先行き不透明な道を選びました。
安定や社会的なステータスとは無縁の道です。

自分で勝手にやりたいことがいくつもあるゆえの決断でした。

そして、それは何か保護してくれる場所からの離脱を意味していると思っています。
これからは、自分が提示したものが、誰の庇護下にもなく評価されるということです。そう解釈しています。

その意味で、南後先生のご指導のもと、自分が関心を持てたテーマに対してアプローチし、さらにフィードバックまでいただけるということは、とても貴重な経験なのではないかと。

僕が南後ゼミの8期生としてnoteを書くのはおそらくこれが最後になりますが、南後ゼミに入ってからというものの、「Tokyo Scope」プロジェクトをはじめとして多くのことを経験し、だからこそ卒業後も続けたいと思えるものにもたくさん出会うことができました。

感謝するとともに、その意を表明する思いも込めて、南後ゼミでの2年間の学びを卒論という形で先生にぶつけられれば…と思っています。

個人的な話が長くなりましたが。

ところで、僕が最近週に一度の頻度で行っている場所には、かわいらしい電灯が吊るされています。
もの寂しい感じだけれど、どこかあたたかさも感じられます。

11月も中旬に入り、秋めくどころか急激に冷え込んできました。

冷え込むと、着込む。そして、塞ぎ込む……こともある。

冬は何かと「込む」季節だな、とか考えながら。

では。

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