【ガイドブックプロジェクト】8月6日 SNS考現学班MTG 「歌舞伎町アーチを高彩度に見たい人」

今回のサブゼミの時間は、メインコンテンツの班ごと分かれてのミーティングでした。

私が所属するのは「SNS考現学班」です。最近は、TwitterやInstagramのアカウント分析をメインに活動し、SNSだからこそ見られる「東京の切り取られ方」とは何だろう?ということを明らかにしていこうとしています。

画像1

今回のミーティングでは、班員総出で収集した、東京に関するSNSアカウントの類型作業を行いました。感染対策に気を払いながら、神保町のビル一階にあるスペースを借りました。1人800円。

この日は、班員それぞれがアカウントの類型軸を考えて4象限に整理してきたものを共有し、議論しました。

整然

上の図の通り、収集した複数のアカウントを同一平面に並べて分類作業をするにあたり、数十個のアカウントをスライド化する下準備が必要でしたが、地味に手間がかかり大変でした。もっといいやり方があったのでしょう。笑


普段、私たちが漫然と眺めるSNSですが、たとえば、東京のランドマーク、渋谷の路上で潰れる酔っ払い、歌舞伎町の日常観察など…テーマをもって東京という都市を日々切り取っているアカウントがいくつも存在します。
そんなパーソナルな切り口が膨大に集積するSNSだからこそ、マスメディア上では見えてこないような東京の顔が見えてくるのではないか、と私たちは考えています。

ご存知の通り、SNSには加工が施された東京の写真が山のようにあります。ノスタルジックに見せるフィルターがかかった商店街、妖艶なネオンの色彩が強調された新宿の街並み…。

つまり、乱暴に言えば、個々人が「見たいように見た東京」が拡散、共有されおり、虚構度高めの東京が、カメラロールに平然と並んでいます。

加工に関するこの日の分析で個人的に興味深かったのは、歌舞伎町一番街アーチを被写体とした投稿について。
高彩度な加工のかかった歌舞伎町アーチの写真は、海外観光客など外からの視点を持った投稿者に多く、一方で、歌舞伎町を日常的に出入りしている者の投稿物では、ほとんど無加工の写真しか見られなかった点です。東京の切り取られ方の重層性が感じられます。


この日は、高彩度の加工の話題を発端に、アジア映画やサイバーパンクまでみんなの興味が広がり、楽しかったです。卒論テーマを『ネオンブーム』に変えたくなりました笑。ガイドブックのことをやっていると、どうしても興味が広がります。卒論テーマ変えよっかな~が口グセになりますね。それは私だけですが。


次週は、SNS考現学班の中間発表になるので、さらにアカウント分析を進めていきたいと思います!
現在はガイドブックのコラムのデザイン作業が大詰めで、今回は残念ながら視デのメンバーは参加できませんでしたが、次回は一緒に…!

それでは、また


(文・OKN)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?