映画シングネクストステージのネタバレ込み感想

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数年前映画singによって色々狂わされた私は、その時公式から発表された「2020年公開」という情報を今か今かと待ち侘びていた。しかし結局延期され、発狂しかけたのは記憶に新しい。

そんなこんなでとうとう昨日公開されたsing2を見逃す私ではなかった。では感想に移りたい。

『良かった点』
前作でお互い初対面ながらもそれぞれの夢のために協力し合い、結果ステージで成功を収めたムーン一座が、今作ではより仲間として一人一人が切磋琢磨しながら、どんなに制約を課されたり邪魔されたりしても、さらなる高みを目指して奮闘することになる。
今作一の見所もとい「これは高い金払ってもスクリーンで観る価値大ありだわ」と思えたのは、やはり終盤のムーン一座によるSFファンタジーミュージカルだ。前作では小さな町の中のムーン劇場のステージで歌っていた彼らが、今作では大都市レッドショアシティ内に設立されている超豪華なクリスタル・タワー劇場にて、これまた大掛かりかつ衣装も舞台美術もダンスも何もかもが豪華絢爛なステージ上で歌い、パフォーマンスを披露するのだ。私含め映画の観客の一人一人が、おそらくあの一連のシーンでは映画内のモブ観客と同じ目線で彼らのパフォーマンスに圧倒されていたと思う。そのぐらい臨場感が凄まじかった。続編というだけあり、前作よりパワーアップした姿をこれでもかと見せつけられ、まるで久々に会ったいとこが精神面で成長していた時のような嬉しさと少々の寂しさを感じる次第である。

『悪かった点』
ストーリーが全体的に微妙だった。嫌いではなくむしろ今作のような話は好きだが、一番微妙に感じたのはキャラクターの心情変化が唐突に感じられるシーンが見受けられるところだ。
例えば、ライオンで元スター歌手のクレイだが、彼は妻の死がきっかけで引きこもり、排他的な性格になった。それを象徴するかのように、庭の罠に引っかかったミス・クローリーにカラーボールを投げつけたり、公演に参加してくれるよう勧誘するバスターに水をかけて嘲笑ったりする。そこでクレイの大ファンである心優しきアッシュがしばらく彼の元に残り、彼の心の傷に寄り添う。その後のシーンではしばらくバスターたちのミュージカルに向けての奮闘が描かれるが、公演が間近に迫る中、色々あってバスターたちは命の危機に晒される。そこにアッシュがクレイを説得するのに成功したと連絡し、合流する。それからのクレイは、皮肉っぽいところはあるものの進んでバスターたちと協力し、ミュージカルに参加するのだった。
しかし、である。クレイがアッシュにしばらくの間寄り添ってもらったことで心を開いたのはわかるが、それにしては態度の変化が大きすぎな気がしなくもない。ただ、これは行間を推理するのがやや苦手かつ説明されないと納得できない性分である自分にも原因がある気がしてきた。もうわからない。

『結論』
コロナ禍で推しの舞台行けなくなってストレス溜まってる方には大いにおすすめである。そうじゃない方にももちろんおすすめする。観よう、singネクストステージ。

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