夏の君に想いを馳せて
うかうかしているうちに夏の足音が聞こえてきた。世はゴールデンウィーク、私のアルバイト先ではかき氷がで始める頃だ。人々は新幹線に乗り地方に里帰り、または家族で飛行機に乗ってリゾート地に少しのバカンス。テレビでは高速道路の渋滞予測が飛び交い、空港でのインタビューではスーツケースに乗っかった子供が「グアムにいくの」と楽しそうに答え父親に頭を撫でられていた。
全て去年までの話だ。今年のゴールデンウィークはちっともゴールデンなんかじゃない。みな息を潜め家に潜り神経を尖らせながら外に出