見出し画像

誰よりも固定観念ガチガチなのは私かもしれない

今朝、電車内でのこと。



「あ、危ない!」


少し離れたところから声がした。

何かなぁと思ってたら
どうやら高校生くらいの子が貧血で倒れたのだ。


そこからが凄かった。


おばさまお二人が率先して行動。
(わたしが知る範囲では)


まずは緊急停止SOSボタンを押す。

次に、男の子を横にさせるために
席を開けてもらえませんか?と声をかける。

周りもすぐに席を開ける。

そして男の子が仰向けになれるスペースが開くと、
大柄な男性たちが運ぶ。

その男性はシャツの襟元のボタンを外して緩め、
ベルトも緩める。

マスクもずらしてあげる。


幸いなことにすぐ気がついて
電車もすぐ次の駅に着く。


男の子は「大丈夫です」と言ってたけど、
顔色は白い。


緊急停止ボタンのおかげもあり、
多くの駅員さんが来てくれたので
電車の遅れも最小限で済み
発車。



この一連のテキパキとした行動。

おそらく医療関係のお仕事の方なのかも。


だって、なかなか緊急停止ボタンって押せへんくない?


「え、押していいのかな」
「もうすぐに次の駅着くしそこまで待った方がいいのかな」


とか普通なら戸惑う。


誰もが「押した人」になるのは
かなり勇気がいるんじゃないかなぁ。



あと、その率先して行動、指示を的確に言うことで
周りの人の反応もとてもスムーズ。

過去、見た感じでは
そのまま床に倒れかかる、
壁などにもたれかかるようになるのが
多いと思うけれど、


ここもまた、座席を開けてもらい仰向けになれるスペースを確保。


なぜなら意識がなくなると
舌が気道を塞いで窒息してしまいかねない。

それを防ぐには
仰向けにすること、
下顎を上げて気道確保が必要。


そして、服などの締め付けを緩める。


今回なら、男性の方が行った
シャツの首元のボタンを開ける、
ズボンのベルトを緩める、
あとは靴を脱がせるなど。


これらがあっという間に行われてた。



なんかものすごい圧倒されて感動した。


一応、私も救急救命講習を受けて
心肺蘇生法など、ひと通りの応急措置はできる。

人が倒れているときのひと通りの流れを
繰り返し練習するのだけども、
その中でも一人でできることは限られているから
できるだけ周りの協力を仰ぐことが大切。


「そこの緑の服を着ている方、119番をお願いします」
「あなたは、駅に行ってAEDをもらってきてください」
とか。

わかってはいるけど、
実際講習後、救急事案に遭遇したときは
何をどうしていいやらパニクった。


んーーーやっぱりあのおばさまたちや大柄の男性の方たちは
医療関係の方の可能性が高いな。

いやほんまにカッコよかった。

そして私も、勇気を持って、
緊急停止ボタンを押せるようにしたいし、
今後、貧血などで倒れた人がいたら
率先して声かけをしたい。

今回、一通りの流れを見せてもらえたから
あとは私が実践するだけ。


で。タイトルの件。


誰よりも固定観念ガチガチなのは私かもしれない


これは今回の応急手当てそのものからは離れるんだけども、
普段、私は電車でノーマスク。

他のみんなはマスクマスクマスク。
この光景にうんざりし続けていたし、
またみんな、人が助けて欲しそうな状況でも
ガン無視なん。

荷物が重くて持ち上がらなくて電車に乗れないお婆ちゃんや
駅の階段を大きな荷物持って降りないといけなくて
助けを求めてるのに素無視で通り過ぎるマスク人、

白状をついている人で乗車時のドアの位置がズレたため乗るのに苦戦してた人。

マスクマンたちはすぐ動かない。


(あ、すべて私が動き、この方たちのお困りごとは解消してます)



そんなこともあって
マスクで表情もわかりづいのもあって
どこかバカにしてました。
マスクマンたちを。


どこかというか、まんまバカにしてたな。
自分の頭で考えない、行動しない、
言われた指示通りの人間たちって。


これは私のガチガチな固定観念。


そうじゃない人もいるという
当然のことを
今日の電車で目の当たりにしたということ。


それに、
マスクごとき、つけたい人はつけてる
つける必要があると思う人もつけてる
猛烈に嫌な人は外してる
それだけのこと。

そこに良し悪しはない。
単なる「違い」。


なんか、今朝の出来事は
自分の価値観が良い意味で崩れた瞬間でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?