プロダクトアウトとマーケットイン
この記事の続編になるかもしれません。
さきほどお客様のおうちへ発送いたしました。今回はお客様と話しながら、作っています。ほぼオーダーです。
あまりにも忙しかったので、受付してなかったのですが、どうして入ったのでしょうね。
やる気さんは逃げてってないのですが、自分の時間がどうしても取れなくて、遅くなってしまいました。
たしかにオーダーってかなり大変ですね。楽しいけど大変っていうのかな。
いままで仕事だったり、コンテストだったりしていますが、作るものはほぼ全部作家が決めてて、デザイン指定がないです。材料指定が圧倒的に多い。業界の関係ですね。
これはプロダクトアウト。メーカーがコンセプトやテーマを決め、材料も指定する。仕事を受ける側は、その条件で予想の斜め上の作品を作ります。数多くの試作品の中から選ばれないといけないので、基本最新の新しい技術や流行もの、目につきやすいものになる。
そこを探りながらになりますので、デザインの段階がかなりしんどい。ネタ被りになるのがもっとも恐れていることなので、他の方の作品を見ながら、独自のものになり、かついま需要がありそうで、見て華やかなものを、納期内に作るわけです。
納期はかなり余裕を持ってることが多いです。1か月とか。
わたしの仕事の大半はプロダクトアウトなのです。
お客様のオーダーの場合、もともと作っていた作品のリメイクになることが多いです。
これはマーケットインです。手持ちのレパートリーから売れそうなものを狙って作ることに似ています。
しかし、以前お客様に過去作を作ってほしいと言われ作ってみたのですが、同じには作れませんでした。
ワークショップをしている方は同じように作れる作品を用意してますが、そうとう簡単なものを用意してます。
わたしの作品は、プロダクトアウトをする事がメインだった為、マーケットインを作っていない。数年前の作品が作れないです。
編み図も複雑だし。途中から曲がってってたりする。
この間PDFを作ろうとしましたが、2枚にまとめるのが大変でした。一般に配ってる編み図というものが、1枚なのでどれだけややこしいかわかると思います。
ショップの当初の目的は、この膨大なプロダクトアウトで出来た作品と、自分の心から作りたい作品の販売だったのです。
マーケットインは日本では多いと言われていましたが、確かにお客様相手だとマーケットインも必要なのかもしれません。
しかし、マーケットインは、続けると飽きられ、売れなくなるのです。
これはビジネスの世界では言われている事。なので、最初からマーケットインはしませんよ、売れた作品は作りませんと言っていたのです。
伝わらなかったんだな。たぶん。
わたしの作品に夢中になりすぎて、扉の文章読まず、過去作をホームページなどで見て、SNSから注文をかけてくるお客様は、実はけっこういます。ただ過去作は、本当に作れないことがある。
マーケットインで作品を販売している方は、見てすぐにわかります。わたしのショップのように違う商品ずらーりじゃなく、種類が少なくて数量が多い。売れたらすぐ再販。
両方用意されてる方もいらっしゃいます。ただやっぱり、「激むず作品」の作り方を聞かれるそうです。
その激むず作品、わたしの作品の3倍くらいのお値段です。だからびびっちゃって、自分で作るってなるんだろう。
でも、教えるのも大変。ワークショップで作れなくて泣くお客様が多い。作れなくて、あとでSNSに先生の悪口を書いている方は、何度も見ています。
無料なら絶対文句言わないでほしいし、レベルの差に実物見て気づいたのなら、教室を探して通ってほしい。
わたしは指導員資格も持っていますので、いきなり難易度MAX作品作ることも、指導も出来ます。近くにいたら教えます。
ただ、プロダクトアウトの仕事と、自分の好きな作品だけで現状は手一杯なので、「やらないよ」って看板に書いてるのです。
なにせ、ワークショップで何度も、自分は出来る!といってきた人が出来なくてガン泣きして、こちらが教えても文句ばかり言って帰ってしまってるのを見てるわけで、、一流の作品を見ていない人が多すぎるんだよう。
いまのハンクラ界の問題と、わたしの作品は関係ないっちゃないんだけどさ。
でも、難しいから高額にすると「作り方教えて」ってわたしんところにも来てるし、難しいのに安い値段にしてると、他の方に迷惑だし、わたしの手元にもお金来ない。ネットってただじゃない。wi-fi環境、サーバーなどで毎月1万以上飛んでる。なのに作品の難易度やデザイナーの技量にお金を出してくれないのだから。そうなったら、多少の壁作るしかないじゃないですか。
ほんと、面倒な時代になってしまった。だから作品作って売ってが一番楽なんですよ。
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