実りの晩夏
この花は南天の花です。
6月に花が咲き、真冬に実が紅くなり、お正月の生花やおめでたい席に添えられます。
普段の年は、南天の実がなかなかつかなくて、実を食べに来る鳥たちがたった数日で食べつくして、実りが足りないなと思っていました。
今年、花を見ていたら、蛾のような、真っ黒いけどもふもふでかわいい虫が、ひたすら南天の花に足を入れ、花粉を大量に身体にくっつけていました。名前がわからなかったのですが、足にはハチのように、花粉がいっぱいついていました。そして毎日、花が枯れるまで、花のひとつひとつに、ていねいに足を入れ、花粉を集めていました。
数ヶ月後。青い実がつきました。
いつもの年の倍以上、実がついていました。
あー、あのもふもふのおかげだな。すごいな。どの枝にも、実がたっぷり。
冬が楽しみです。たくさん鳥が来そうだな。
ていねいな仕事が、実りを生む。
人間の仕事も、こうありたい。
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