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新刊が刊行されました、但し他社から!

河出書房新社から『中国の反体制活動家たち』が発売されました。この手の中国モノはついつい手が伸びてしまいます。公式サイトには

中国の公式記録から消された飢饉、民族差別、大虐殺、疫病などの過去100年にわたるさまざまな事件を史実として明るみにし、静かに抵抗してきた文化人たちの地下活動の全貌を初めて紹介。

と書いてあります。必ずしも現代中国の、習近平体制になってからの抑圧、弾圧を取り上げているのではなく、建国以来の歴史を振り返ったノンフィクションのようです。これはこれで楽しみな一冊です。

そして著者はイアン・ジョンソン。どこかで聞いたことある名前だなあと思った方は記憶力がいいですね。そうです、あたしの勤務先から刊行した『信仰の現代中国』の著者で、ピュリツァー賞も受賞しているジャーナリストです。こちらは

弾圧から緩和、引き締め、そして包摂へ―毛沢東以来、共産党支配下における政治と宗教の関係は常にある種の緊張状態にある。本書は、この緊張状態の根源にあるものを掘り起こし、信仰と伝統行事のあり方を通して中国社会のもう一つの姿を描いたノンフィクションである。

という内容の一冊で、著者が中国に滞在していたごく最近の中国が舞台となっています。ここまで中国民衆の中に入り込んで取材するのも、現在の中国では非常に難しくなっているようですね。こんな体制が続くようであれば、外国人による良質な中国ノンフィクションが生まれなくなるのではないでしょうか。もちろん、習近平と中国共産党にとってはそれが狙いなのでしょうが。
https://www.rockfield.net/wp/?p=6684

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