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【遺跡探訪19】そうだ タ・プロム、行こう Ta Prohm (1186年)

友人一家の「タ・プロムが良かった」という話で、そういえば在住してからは行ってないなぁ、とタ・プロムを思い出しました。前回行ったのは、観光客が全くいなくなった2020年の6月です。もう、だいぶ復活しただろうか。

カメラはFujifilm X10を使いました。


本日のマップ

個人遺跡巡りの参考までに…

1.今日はいつもとは逆に、「アプサラロード」を通り北上。T字路に遺跡チケットのチェックポイントがあり、そこで右折。
2.プラサットクラヴァンの横を通り、T字路に突き当たったところでスラスランのカフェに入り朝日を鑑賞。
3.タ・プロムは通常のツアーだとバイヨンの次に行くので、西門(バイヨン側)から入ることが多いですが、今回は正式な入り口の東門から入りました。
4.帰りはいつもと逆の、シャルルドゴール通りで南下しました。

タ・プロムの年代・国王など

Ta Prohm タ・プロム
年代
:1186年
国王:
ジャヤヴァルマン7世
宗教:
仏教
ベストの時間帯と方角:
早朝、東門から。あるいは午後(どちらの門からでも)。

Focusing on the Angkor Temples

朝6:00am出発

タ・プロムホテルの前を通って北上しました。

寒い!朝の気温は16度でした。できる限りの暖かな服装、湯たんぽ、腰にブランケットを巻いて出発。

早朝からやっている洗濯屋さんに洗濯物を出そうと思ったら、閉まっていたので、仕方なく遺跡まで洗濯物を持って行きました。

とても綺麗です。まだ朝日は登っていません。

前回スラスランに行った時に「アプサラロードを通ると早い」と気づき、通ってみました。

国道6号線を東に進み、左折します。

ここで左折。

この道は新しい道で、観光客向けに作られたのではないかと思うのですが、あまり趣がない気がして今までは避けて通っていました。しかし、アンコールワット通り(シャルルドゴール)と違うのは、周りに高い木が無いので朝日をいつまでも見ることができるのです。

朝焼けを見ることができるのは新しい発見でした。

今日はプラサットクラヴァンの前の通りも、朝日に映えて美しいです。

スラ・スランで朝日

一昨日も来たので、今週3回目のスラスランです。今日は空に雲が全くなく、池は一面オレンジでした。

タ・プロム到着

スラスランカフェで時間を調整して、オープンの7:30amにタ・プロムに入場。

東門は修復中でした。

ジャングルを進みます
プリヤ・カーンと同じスタイルの建物があります
見えてきました
テラスが見えます。
テラスはご近所のバンテアイクデイに似ていますが、もう巨木の存在感が大きすぎます。

今日の目標は、巨木以外を見ること

タ・プロムといえば、寺院に絡まった巨木が有名です。しかし、バイヨンと同じスールヤヴァルマン7世が建立した寺院、アンコール遺跡の黄金期なのですよね。実は空間構成や彫刻がすごいのではないか、今まで3回訪れた中で私はそれらを見逃しているのではないか、という気持ちになりました。

そうして、巨木以外の部分に目をやると、やはり彫刻が素晴らしいことに気づきました。

素晴らしい彫刻!菩提樹と仏像・アプサラが一緒になっているのかな?仏像は顔がこわされています

壊された仏像

近くにちょうど夫婦で来た観光客とガイドさんが英語で話していたのでガイドさんの話を盗み聞きwすると、タ・プロムを建立した時代は仏教だったが、その後の国王がヒンドゥー教となり、仏像という仏像は破壊されたとのこと。
プリヤ・カーンと全く同じですね。ジャヤヴァアルマン8世の時代に仏像が壊されてしまったのか…!


タ・プロムといえば、絡まる巨木

ペディメントがすごい

リンテルはある場所とない場所がありましたが、ここはペディメント(リンテルの上の部分)の彫刻がきちんと残っています。すごい。

デヴァターも両脇にいます。
手前、仏像の頭部がありません。

アプサラのダンスの間

プリヤ・カーンにもあったアプサラのダンスの間。タ・プロムは建物が崩れていなくて、内部にあるためか、保存状態がいいです。プリヤ・カーンのアプサラは13人だった気がするのですが、ここは15人います。


頭部のない仏像。ナーガの上に座っています。

デヴァターもすごい

もう称賛のボキャブラリーが追いつきません。バイヨンに似た、シンプルなデヴァターです。今日は朝日が強くて綺麗なこともあり、陰影がはっきりしています。

見どころありすぎて中央祠堂に辿りつかない

ここを抜けると中央祠堂に行けるのですが、もう東側でお腹いっぱいです。

立体の空間構成、絡みついた巨木と廃墟化、彫刻の目の覚める美しさ。私キャパオーバーです。

ここにもデヴァター
ペディメントがいちいち凝っている。ここはリンテルも残っています。下には美しい偽扉。
記念写真も撮りたくなりますよね

小回りコースは、和牛・寿司・フレンチを午前中に全部食べるようなもの

初めて日本からアンコールワットに旅行すると、大抵「小回りコース(アンコールワット ・バイヨン・タプロム)」のツアーを利用すると思うのですが、高級和牛ステーキをカウンターで食べたあと、北海道で特上寿司を食べ、最後にミシュランの星があるレストランでフレンチ、を午前中に一気にするようなもの。

最後のタプロムは、その状態だと巨木しか見えなかったのも無理はありません。

今日は東側のみでおしまいにします。

出口に横道

気になったので入ってみます。

何かある。

池のような場所に出ました。水濠なのかもしれません。乾季なので水が少ないのかな…

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