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過去を生きているから路上でたばこを吸う老人

優しいおじいさんおばあさんもたくさん知っているが、
時々見かける常に怒って愚痴を吐きながら歩く老人も見かける。

先日煙草を吸いながら歩くおばあさんを見た。
路上喫煙禁止の場所で悪気もなくスパスパスパスパ。

瞬時に思った。
あー、この人は過去を生きている、と。

路上喫煙がだめだとか、飲酒運転がだめだとか、そんなのことを飲み込めずにいつまでも過去の当たり前にすがっていて、今を生きていない。
今の世の中のルールに対してぶつくさ文句を言いながら、過去は良かっただの変化を受け入れようとしない。

こんな年の取り方したらあかんな、と思った。

昔はよかった。
昔は○○だったのに。
そう思った時点で私は世の中から取り残される。

40歳。
そろそろ新しいものにもついていけなくなりそうな予感。
既にSNSはFacebookだけでInstagramはついていけず、慣れたものだけで済ませたい気持ちがいっぱい。

仕事の業務もわかることの中から新しことをするのは苦じゃないけれど、皆目見当つかないところに一歩踏み出す気力がなくなってきている。

でもそういう小さな抵抗の積み重ねで、禁煙の場所で平気で吸っちゃうおばあさんのように過去を生きる人間になるのかもしれないと思った。

幸いなことに私には3歳児がいる。
彼と今を生きていこう。
彼を過去に引きずりこまないように、半歩先をリードするくらいで必死に、楽しみながら今を生きていこう。

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