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介護diary#8 認知症と鬱

入院中の母のことで、主治医の先生からお話がありました。
これから新しく心療内科の治療が始まるとのことです。

鬱病や認知症を引き起こしている可能性ありだそうで、検査をしたり薬を調整したりに二週間ほど必要、と言われました。原因はストレス。

母の入院歴はトータルで2ヶ月あまり。この2ヶ月間のストレスは、ものすごく大きかったことと思います。まず環境がせわしなく変わっています。

手足がしびれて動かず緊急入院、そのまま寝たきり状態になり、くわしい検査のため他の病院に転院してからまたもとの病院にもどってきています。

その間にわかったことは「もう二度と自由に歩いたり、手作業はできない」つまり「これから死ぬまで、ずっと寝たきり」だということ。

その現実をすぐには受け入れられず「なぜこんなことに・・・」「ねえ、きちんと治療すれば、またもとどおりよね?」を繰り返していた母。

最近やっと「これからどうしたらいいのかしら」という言葉が、ポツリポツリと聞けるようになりました。「早く完全復帰して家に帰りたい」から、「手足が動かないことを前提に、老人ホームや療養型の施設を探しましょう」という流れに、少しずつ変わりはじめていたのに。

状況をきちんと理解して正しくあきらめるイコール、とても大きなストレスを抱えることになりました。

母は85歳の老人ですが、若くて心に柔軟性がある人だとしても「一生寝たきり」と言われたらやはり同じような気持ちになるのではないかと思います。残酷。

心療内科の「薬」や「治療」は母にとっても私にとっても未知の世界です。85歳での認知症は珍しいことではないとはいえ、これから「母が壊れていく」のをリアルタイムで見守らなければならないのかと思うと、正直とても怖い。子供側にも覚悟のいる事ですね。

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