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『椿』

今日、愛すべき家族でもあるハムスターの『椿』が虹の橋を渡った。

昨日迄いつもと変わらぬ元気な姿を見せてくれていたのに、その別れはあまりにも突然にやってきた。

今度高校へと進学する我が息子。

『椿』の変わり果てた姿に涙を流していた。悲しくて離れたくなかった息子は少しの間、亡骸と時間を過ごしていたが先程決心出来たのか、私に声を掛け一緒にお墓を掘って欲しいと言いに来た。

声を出さずに涙を流している息子をみて、少し安心した。

勿論、悲しい事に他ならないが、素直に感情を出せている事に母親として嬉しかった。

泣きたいときには泣けば良い。

苦しい時には苦しいと言えば良い。

我慢しようとしなくても良い。

そうすれば目の前が開けてくる。新しいものがみえてくる。


今の時代、素直に助けを求める事が困難な状況なのかもしれないけれど、今日の子供の姿をみて、「私」と言う人間は素直に感情を出しても大丈夫だと子供が認識してくれているのだと思うことが出来た。

この世に誕生した人間は、須らく終わりを迎える刻がくる。

だからこそ、出来るだけ後悔する事が無いように、生きて行って欲しいと心から願っている。

終りがあるからこその短く素晴らしい人生。

大切に大切に・・・・時間を無駄にしない様に人生を楽しんで欲しい。

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最後に、

短い時間ではあったが、私達を癒してくれた『椿』に感謝をしたい。

ありがとう、『椿』。たのしかったよ。蠟梅の木の下でゆっくりおやすみ。



七曜 高耶


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