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最終回: 未来表現オールスターズ

【丁寧さと回りくどさは未来でもかわらず紙一重】

前回のレッスン『未来の英語にはカタチがない?③』では、高校時代にみなさんの頭を悩ませたであろう、『未来を表わす現在形』と『未来を表わす現在進行形』についてお話しました。

日本語の表層ばかりを追っていると、ものすごく難しそうに聞こえますよね。

しかし、私がこのシリーズを通して一番伝えたいこと『英語には未来形がないので、決まった形がない。そのため、伝えたいニュアンスに応じて、一番しっくりするものを他の表現から借りてくる』ということを理解していれば……


【”結果的”に未来を表してしまう現在形】

Tomorrow is my birthday. (明日は私のたんじょうび。) 

*誕生日は誰にとっても、いっしょの日


【”結果的”に未来を表わす現在進行形】

I'm watching a soccer game at Saitama Stadium this Sunday. 

(今度の日曜日はさいたまスタジアムでサッカーを観る予定です。)

*ほぼサッカー観戦することは決まっており、チケットなどももう購入済みなど、その予定に向かって既に具体的に動き出しているニュアンス


どちらの表現も、スッと理解できたのではないでしょうか?

現在形は『100%確定した未来や、公的な予定を表わす』のに対して、現在進行形は『その未来に向かって行動をし始めている状態が続くことで、詳細が明確になった未来や、私的な予定を表わす』のでしたよね!


さて、今回は『will be doing〜』という、ちょっと見た目がゴツい表現に触れたいと思います。

最終回だけに、なかなか理解するのにヘビーな言い回しだと思いますが、まごころ込めて説明させていただきますので、please stick with me!!!

そのつぎに、未来形のお話の最終回にふさわしく、総復習のためのちょっとしたエクササイズをします。

今まで習った全ての未来形バリエーションをひとつひとつ比べながら、実践的に英語感覚を養ってゆきましょう!


【will be doing〜はカフェラテ】

英語話者は未来のことについていきいきと語ったり、丁寧に尋ねたりするときに、この『will be doing〜』を使います。


未来を表わすカタチの中で、一番複雑なのでとっつきにくいように思われがちですが、ここは伝家の宝刀、困難は分割して考えてみると、思ったよりも難しくないハズ!

つまり『will(〜だろう)』と『進行形(〜している)』の複合技なのですから、意味としては『〜しているところだろう(〜していることになっている)』という感じがぴったりくるでしょう。

willを使っただけですと、具体的な計画性は感じられません。

進行形のみでは、今その未来に向かって刻々と動き続けている、といったように、現在とのつながりを強く感じさせます。


それに対して『will be doing〜』はひとことで言うと、willと進行形のニュアンスを混ぜたカフェラテのような響き。

予想と確定済みの予定の間をとって、起こっている未来のできごとを頭の中で想像しながらの表現ですので、おのずと柔らかい表現になります。

感覚としては『〜しているんだろうな』という日本語の意味合いに最も近いかもしれません。

読んでいるうちに、なんだか自分のしていることに思いを馳せているような気分になってきたでしょう?(笑)

さっそく例を挙げます。


①I will be traveling in Canada next week.

私は来週カナダで旅しているところだろう。


話し手は、そのとき行われているであろう出来事を、未来を想像するカタチで予想しているわけですね。

自然と丁寧な響きがします。


②I'm traveling in Canada next week.

私は来週カナダで旅をしている。(ほぼほぼ確定の未来で、もう飛行機のチケットやホテルなどを取っているようなニュアンス)


という②の実現確率の高いニュアンスを持つ進行形と、先ほどの①を比べると、話し手の予想が間にはさまった分だけ、①にはマイルドな感じがにじみ出ています。


③I will travel in Canada next week.

私は来週カナダで旅をするんだ。


willを借りてきただけの文。

話し手の中でカナダに行くという確信がありますが、ただの気合いのようにも聞こえてくるので、具体的な実現レベルは①のそれよりも高くなさそうです。

どちらかというと、自分のことですから、この場合は予想(〜だろう)よりも意志(〜するつもり)に聞こえてきますよね。


【疑問文で発揮されるwill be doingの丁寧さと含み】

面白いことに『will be doing〜』は疑問文にすると、丁寧さと話し手の隠れた意図を含む、ややへりくだった言い回しになります。

『〜しているところだろう』が疑問文になると『〜しているところでしたっけ?』となるわけで、『be going to〜』や『進行形』を使った疑問文よりも、相手に対して距離を置いているように聞こえるのです。


①Will you be doing your homework tonight?

(今夜宿題をしてるのでしょうか?)*〜していることになっているでしょうか?

②Are you going to do your homework tonight?

(今夜宿題をするつもりですか?)

③Are you doing your homework tonight?

(今夜宿題をする予定ですか?)


どうでしょう?②と③に比べて、①の文は少し回りくどく『〜していることになっているでしょうか?』という、相手の意図や気持ちに直接触れない、丁寧な言い回しになっていますよね!

未来で起こっている出来事を勝手に想像する(未来で起こっていることをほぼ前提として話す)ことによって、直接尋ねることを避けているワケです。


はてさて、ですがどうして、こんな回りくどい言い方をするのでしょうか?

日本語でもそうですが、この言い方はその後ろに、質問者の隠れた意図を含んでいるような匂いがします。

例えば、あなたが『今夜宿題をしてるところでしょうか?』と訊かれたとして、『うん』と答えたとしますよね。

そうすると『じゃあ、私も一緒に宿題やらせてもらえないかな?』とか、『今日はどうしても忙しいから、明日の朝やった宿題写させてもらいたい』とか、そういう相手のお願いごとが次に続いてくるような気がしますよね。

もう一つ例を挙げましょうか。


妻「When will you be coming back home today?

(今日いつ帰って来ることになってたんでしたっけ?)


こ、これは怖い……怖すぎます。

おそらく連日の飲み会などで、帰りの遅かった夫に向けられた言葉だと思いますが……。

このように、帰って来ることを前提にして話をしているので、妻のセリフには『夫に早く帰って来て欲しい』という願いが、暗に含まれていると言えます。


もしも自由に『will be doing〜』を使いこなせるようになったら、あなたもネイティブの気持ちにだいぶ近づけたと言っても過言ではないでしょう。


【さまざまな未来表現呑み比べ*総合演習】

最後に、未来表現の呑み比べをしましょう。

各々をじっくりと比べながら、理解するだけでなく、身体に染み込むように。

英語は座学でもありますが、最終的には身体を鍛えるのと同じで、実は体育に近いです(笑)

瞬間的に適切なツールを選べるレベルまで、行けると良いですよね☆

Good luck!!!(*´ェ`*)


【問題】次の文章をニュアンスの違いを含めて日本語にしてみてください。

①I have a meeting at 2 in the afternoon. 

②I'll have a meeting at 2 in the afternoon. 

③I'm going to have a meeting at 2 in the afternoon. 

④I'm having a meeting at 2 in the afternoon.  

⑤I will be having a meeting at 2 in the afternoon, so I would not be able to call you. 




【答え】

①I have a meeting at 2 in the afternoon.

午後二時に会議があります。 (会議の実現確率100%、公的予定) 

②I'll have a meeting at 2 in the afternoon.

(じゃあ)午後二時に会議しよう! (実現確率60%、意志、省略形なので思いつきが強い)

③ I'm going to have a meeting at 2 in the afternoon.

午後二時に会議するつもりです。 (実現確率70%、意図)

④I'm having a meeting at 2 in the afternoon.

午後二時には会議をしています。 (実現確率80%、私的予定の場合が多い、詳細が明確に決まっている) 

⑤I will be having a meeting at 2 in the afternoon, so I would not be able to call you.

午後二時には会議しているところだろうから、君に電話をかけることは出来ないでしょうね。(実現確率75%、少し客観的で回りくどい言い回しのため、単独ではなく、本当に言いたいことを後ろに含んでいることが多い)


いかがだったでしょうか?

もしもわからない部分があれば、未来表現シリーズをさかのぼって、もう一度読みなおしてみてください。

ここまで読み進められたあなたなら、きっと、モノにできると信じてます!


【未来表現は終わるが語学の未来に終わりなどない】

――お疲れ様でした。

今日は丁寧な響きのする、そして話し手の発言に含みをもたせる『will be doing〜』についてお勉強しました。

今まで四回にわたって、英語の未来表現について授業をしてきましたが、いかがだったでしょうか。

これで未来のことについて英語で話をするツールをすべて、みなさんに渡し終えたことになります。

英語の未来表現マスターになる日も近い?(笑)

みなさんの英語感覚も、英語を母国語とする人たちに、今日またひとつグッと近づいたハズですよ!


では最後に、未来の英語マスターのあなたにプレゼントの宿題です。

【宿題 次の四つの文をニュアンスを含めて日本文にしてみてください。】

①When will you tell her the truth?

②When are you going to tell her the truth? 

③When are you telling her the truth? 

④When will you be telling her the truth? 


ぜひぜひ、コメント欄に来ていただいて、あなたの本気の解答を書き込んでくださいね。

待ってます!

学習の定着に必要なのは、即決断、即実行、即復習です。

そうでないと直ぐに忘れてしまうことになって、非常にもったいないですよ!(笑)

次回のテーマは……まだ未定ですが、名詞の単数複数について、aとtheなどの限定詞について、現在完了などの完了形のお話のどれかからしようかなーなんて思っています。

では、See you very soon, my students!☆ ななびでした!


―――ななびのちっちゃなあとがき―――

執筆時、大分うんうん唸っていました(泣)、ななびです。

今日は未来表現、最終回の記事を書かせていただきました。

やっぱり夢中になりすぎると、直ぐに日付が変わってしまいます……。

寝不足は酩酊しているのと同じ状態なんですってね!(フラフラ~)

気を付けなきゃ(笑)


さて、毎回ですが、ここで最後まで読んでいただいた方にお願いがあります。

英語に関してのご質問があれば、スキをポチッと押していただいてから、コメント欄に情熱的に書き込んでいただければ嬉しいです!もちろん、次の説明テーマなども、随時募集しておりますよ。なぜなら自分にとっても、新しい課題が見つかること、すなわち、みなさんの困っていることにお役に立てるのが一番の喜びだからです!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。この記事は投げ銭制です。もしもこの記事を読んで、何か1つでも得るものがありましたら、心ばかりのお気持ちを。



私はいま全国でヒーリングの旅をしようと、画策しています。もしも、サポートいただけたら、それは旅の資金にしようとしていますので、私の作品に少しでも感銘を受けてくださいましたら、ぜひ、サポートよろしくお願いします。旅のレポートが書けるのを楽しみにしています。今からワクワクです☆☆☆