後期高齢者 夏の暮らし2
2022年7月 台所 冷蔵庫
さて、あまり思い出したくないけど。
台所全体
築50年越えの台所。
大きな食器棚2つ。食器がギチギチに入っている。洗った食器を戻すスペースが無い。
封を切ったお菓子、小麦粉、麦茶。怪しいもの、湿気たものは、婆さんに見つからないようにゴミ袋へ。
二人用の小さなテーブルと椅子二脚。
とても低い流し台。
流し台の上には、食器洗い洗剤の他にも住宅用、漂白剤など10本くらい。同じものも数本あるけど、全部使いかけで並んでいる。
袋に入った麺類、粉末の漬け物の素、いつのかわからない香辛料。
たくさんの塩、砂糖。
ラップ類、タッパー、ジプロック、ゴミ袋などなどが入ったプラ製の引き出し。
ジップロックに至っては、洗ってもう一回使うつもりのものも一緒に。周りの未使用の袋にも湿気が付いてカビが生えてる。
畑から採ってきたのは良いけど、使いきれず放置したままの野菜いろいろ。
流し台の下には、賞味期限なんてもう不明な調味料や漬物、梅酒など多数。
そして、20年近く?使ってるように見える古びた冷蔵庫。
母は、そもそも元気なときから冷蔵庫の整理が苦手だった。
それが高齢者になって、更に物忘れが酷くなり。
あとは、想像通り。
ひぃー、うゎ!、ぐぇ?
野菜室は特に恐ろしい。
ドアポケットには、数えきれないような調味料とタレやスープの小袋。
当時ゴミの分別が厳しくて、小さなワサビやラー油などの袋から中身を出して、袋もいちいち洗って乾かして・・・やっと包装プラスチックゴミとして捨てることができた。
そして更に車の車庫を兼ねた納屋に、もう一台の冷蔵庫が。
収穫した野菜をとりあえず保存したり、自家製の漬物、ペットボトルやビールなどを入れておくものなんだけど。
一番上の冷凍室は凍りついて、どうやっても開けることができず。
7月の帰省はゴミの片付けだけで終わった。
10日間しかいなかったのに、ぐったりするほど疲れはて、新幹線に飛び乗った。
東京駅に着いたら、隣のホームに新潟行きの「とき」が。
その日は7月19日だった。
今から夏休みを実家で過ごすのかな?幼稚園児くらいの子どもを連れた若いお母さんの姿。
自分にもそんな時期があった。
小さな子ども三人連れの旅は大変だった。新幹線に乗って、途中で特急に乗り換える。乗り換え時間が10分しかなくて、毎回荷物と子どもを前と後ろに抱えてバタバタ。
最寄り駅には、今の自分より遥かに若い母がうれしそうな顔で迎えに来てくれたものだった。
そういえば、母は今回の帰省中、一度も自ら料理をしなかった。
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