ゲームを作りたいと思ったのでWOLF RPGエディターを使ってみた4
前回までのあらすじ――
村人Aとの会話、そして道具屋の設定に着手したふぁにゅ(作者)
公式サイトのガイドを読みつつ、コモンイベントを駆使してイベントを実装することに成功した。
次に作るのは、宿屋だ!
◆宿屋とかもつくってみちゃおう!
前回から時間が空いてしまった。ちょっと手順を忘れてるかな?と思ったけれど、コモンイベントのこととかはまだ覚えていた。よし、やれる!
……と思ったのも束の間。
いきなり壁にぶち当たった。
と、いうのも。コモンイベントには『宿屋』がプリセットされていない。
つまり、
「お店イベントを作ったときのように、コモンイベント一つでかんたん!」
……というわけにはいかなかったのである。
では、宿屋の実装はどうすればいいのか?
まずはサンプルを参照してみよう。
見ての通り、コモンイベントは『回復・ダメージ処理』の部分しかない。
RPGによくある『会話→選択肢→暗転やフラッシュ効果→回復』という処理は用意されていない。
自力でコマンドウィンドウから入力していく必要がある、というわけ。
……というわけで、作ってみた。
流れとしては、
1.泊まりますか? →はい/いいえ
2.↑ではいのとき、お金が15g以上あるか?
3.15g以上ならお金を払って回復
(このとき、暗転→効果音(回復)→暗転復帰の処理を挟む)
4.15g未満なら「お金が足りません」と表示
5.最初の分岐で「いいえ」を選択→イベント終了
という感じの処理を作った。慣れれば簡単なのかもしれない。しかしなにしろ全部が初めての体験なので、最初はどうやってお金を増減させるかとか、条件分岐の設定方法だとかは一切分からなかった。それでも公式サイトを見ればだいたいのことは書いてあるので何とかなる。公式サイト、大事。
……とまあ、ここまでやっておいて何ですが。
肝心のお金が無い。
初期設定をいじっていないので、操作キャラクター(主人公)は無一文。こういうときは初期設定をいじるべき……かもしれないけど、今は『イベント設定』を練習する段。というわけで、お金を入手するイベントを追加。
宿屋近くの民家のタンスにイベントを仕込む。調べると20gが手に入るイベントだ。まあこのぐらいなら簡単……と、思いきや。
ここで一度失敗!
何が失敗だったかと言うと、二行目にある『変数操作』と、2ページ目の処理を入れなかったのである。それをしなかったらどうなるか?
なんと、延々20gが拾えてしまうようになる。
どうしてそうなるのか。
それは、一度作動したイベントは勝手に消滅しないため、である。
宿屋や道具屋のイベントは、消滅する必要がない(何度でも使う)イベントなのでそこを考える必要は無かった。しかし、こういった『マップのとある位置や宝箱を調べてアイテムを入手する』というイベントは通常一回しか起きない。いわば使い切りのイベント処理だ。
こういうイベントには変数処理を挟んで、イベント変数を増減させることでそのイベントを発動させないようにする(消滅させる)必要がある。
そして、ウディタの変数はイベントごとに設定することができる。
これ、慣れると絶対便利だなーと今のところ思ってます。何でかと言うと、たとえば宝箱みたいに一度しか使わない変数の管理が楽だから。
一昔前にやった(DS版あたり?)RPGツクールでは、イベントと変数(スイッチ)は別というか、100なら100ある変数のオンオフだけでイベントの判定が行われていた。イベントAにx番の変数のスイッチを割り当てて、そのオンオフで処理を分岐させていた感じ。
コレの困ったところは、たとえば
1.35番の変数を宝箱Aに設定する
2.そのあと同じ35番の変数を大事なイベントBに割り当てる
3.イベントBを発生させて35番の変数スイッチがオンになる
4.宝箱Aの変数も切り替わって、調べてないのに宝箱が空箱になる
……みたいなことが起きたりしてた、という思い出。
スーファミ以前ぐらいの世代のゲームでも、容量削減のため処理Aと処理Bの変数は同じものを使う、なんてこともあったみたいで、それがいわゆるバグとしてプレイヤーの目に触れたりもする。
(個人的な趣味の話になりますが、FF6の低歩数攻略でそういうバグをよく見る気がする。詳しいわけではないので、違ったらゴメンナサイ!)
そういう事情も踏まえ、一度調べるとイベントの変数が1増え、変数が1になると2ページ目の処理(何の処理も入っていない空のイベント)が行われるようにした。これでお金を入手するイベントは一回限りとなった。
さて、以上のイベントを記述して、テストプレイで作動するのを確認。
よし、できた! ……と、喜んだものの。ここで疑問。
「……うーん、ホントにHPって回復してるのか?」
そう、プレイヤーキャラは1ダメージも負っていない。宿に入り、お金の増減や効果音、エフェクトの処理は見ることができてもHPの増減は目に見えないのである。
と、いうわけで。
次回!モンスターと戦うぞ!
……で、またお会いしましょう!
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