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思い出.mov

スマートフォンが普及して以来、写真や動画でその日の思い出を残すことが当たり前になってきました。見返すだけで、ずいぶん前の記憶が蘇ってきますよね。

20代の前半頃から写真にはまり、カメラを持ち歩くようになりました。撮りためた写真は結構な量になっています。つい最近写真の整理をしたときに、かなりの数の動画ファイルを発見しました。一眼レフのムービー機能で撮影したものです。洗濯物をたたみながら何かをしゃべっているところだったり、料理番組風に料理をつくっているところ、旅先でおにぎりを食べているところなど、本当にどうでもいいような一瞬の動画なのに、見るたびに新鮮。こんなこと言ったっけ?ばかすぎない?気がつくと、かなりの時間を思い出再生に費やしていました。写真では何度も見た思い出だったのに、動画の力はあまりにも新鮮だった。写真を見返すたびにその時々の思い出要素を何個かに絞って、箇条書きみたいに整理してしまっていたのかもしれません。動画を観ることで、写真で慣れ親しんだ記憶が鮮明なものに補正されました。

子どもが生まれたらムービーカメラを買うパパママの気持ちが少しわかった気がします。家族や飼い犬の記録を、もっと動画で残しておけばよかったな。わたしの小さい頃のビデオテープは、もう再生すらできません。

両親や親戚の動画をいまからでもたくさん撮っておこう。人生の節目節目で、大きな支えになってくれる気がします。動画を撮るときって、写真以上に撮られていることを意識しますよね。それも、おもしろく感じさせるひとつの要素なのかもしれない。照れてる姿って愛おしいから。

また明日。

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