自分のために着たい

今日の服装は完璧だ。と思ったこと、ありますか?わたしはあまりありません。とくに最近は、ほとんど感じていない気がする。気温や目的にぴったりあっていること、そしてその服がとても気に入っていること、この両立は、簡単なようでいて結構難しい。先週の水曜日もこのかっこで来た気がする…とか、下手したら去年のこの時期もこのかっこしてたな…とか、思いの外風が強くて、寒すぎたとか。ピシっとこれだ!と思って、気が散らずに1日過ごせたことがあまりありません。服に対する理想が高すぎるんでしょうか?

お買い物に行くときもそうです。「あんな形でこんな素材のセーターを買う」というかなり狭い目的を決めて出かけるから、結局目的のものが見つからずに、手ぶらで帰宅…ここのところそればかり。服の正解をどこにおけばいいのか、もっと妥協するべきなのか、わからなくなってきた最近。そうなってしまうと、似たような服ばかり買うループに突入するんです。着やすい服、あたたかい服、お気に入りのコーディネイトで、といったテーマでなく「地中海風」とかそういうわけわからないところをテーマに設定したら満足感を感じられるでしょうか?それともこのフラストレーションの源流は、新しい服装がしたいという気持ちの表れなのでしょうか?そういえば、最近シンプルでベーシックな格好をしすぎて、自分で自分に飽きてきました。新しく似合うものを探したい時期なのかもしれません。

機能としてだけの服、TPOに馴染むだけの服って本当につまらない。けど、これー!っという服に最近出会えないのも事実。試着室で着た時に、「この服はわたしのために仕立てられた服だ!」と感じた時の喜びは、機能だの予算だのあらかじめ用意された都合をぶっ飛ばします。似合うっていうのは理屈を超えたどこかにある、人と人の相性みたいなものだから。

服の正解を探す旅。季節が変わるたび、歳を取るたび着替える服。毎日着るものだから、退屈したり不満を感じるタネではなく、自分を鼓舞するものとして楽しみたいものです。

また明日。

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