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歩く速さで

12月ですね。2016年が終わろうとしているいま、とても焦っています。年末年始の旅行先が決まらない!わたしは伊勢神宮に初詣に行きたくて、彼は富士山が見たくて。拗れに拗れ、じゃあ伊勢神宮と富士山以外の場所にしよう!となったのですが、そこから何も決まらない。だって行きたいところがあるんだもん。それ以外目に入りません。目的地を見失い手段だけが残ったいま、まさに暗中模索状態。

昔からこうなんです。猪突猛進型というか、これ!と思ったらそこに向かって一直線。あまり好きなコピーというものがないわたしですが、このコピーだけは好き。「目的があるから、弾丸は速く飛ぶ。」PARCOのコピーです。手段にこだわり、これといって目的地を決めない人もいますよね。そういう生き方に対して謎の嫌悪感があり、「なにがしたいか決めないのは思考停止。大切なことを先延ばしにするみっともない生き方だ」とけなしまくっていました。でも最近は、それはそれでスナフキンみたいでかっこいいなと思えるようになったんです。スナフキンタイプの人生には、たくさんの付加価値があるように見えます。歩く速さでしか進まないから、一緒に歩く仲間がたくさんできる。走れない友だちも、同じペースで前進することができる。それに引き換えわたしは友だち付き合いを二の次にして走ってきたもんだから、なんとなく集まれる仲の子がほとんどいなくなってしまった。これは、結構、後悔していることです。でも当時そのまま遊んでいたら、せっかく見つけた目的地もすぐに忘れていたと思うんです。どちらもバランス良くできればよかったんだけど、要領が悪いのでそれは無理。選ばなかった方の人生に思いを巡らせてしまいます。最近チームで仕事がしたいと強く思うようになったのは、こういう背景も影響しているのでしょうか。

という話を師匠にしたら、「『早く行きたいならひとりで行け、遠くに行きたいならみんなで行け』だよ。」というお言葉をいただきました。アフリカのことわざだそうです。わたしに足らないのは、そういうところなんだろうなぁ。寂しいのは、O型だからじゃないのかも。

旅行の話からずいぶん飛躍したなぁ。年末年始は少し遠いところに行ってみようかな。もう今月末だけど、果たして無事に旅立てるのでしょうか。お気に入りの村上龍のことばで今日はおしまいにします。

「何かを求める者だけが、何かに出会うことができる」

また明日。

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