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自転車は車両です

この街で暮らし始めて、心底驚いたことがあります。それは自転車利用者の多さ。かつての中国を思わせる、異様な光景です。信号が変わると、隙間をみつけて入り込んでくるママチャリの群れに、発狂しそうになっていました。もう慣れたけど。わからないのが、3人なり4人家族ででかけるのに、どうして自転車を選ぶんでしょう。せっかく家族みんなが揃う週末に、一人乗りの乗り物を選ぶんだろう。車がない家庭だとしても、歩いていけば良いじゃない。自転車に乗っていたら、会話なんてできないですよね。

というか、自転車のメインターゲットって子どもなんじゃないでしょうか。自分の幼少期を思い返しても、自分の冒険範囲を急激に広めてくれたのが自転車でした。一生懸命練習して手に入れた画期的な乗り物のおかげで、それまで徒歩圏内だった行動範囲が、隣町まで広がった。電車通学だったので自転車にまつわる青春エピソードはありませんが、自転車登校している中高生を見かけるたびに、高校生と自転車ってすばらしい組み合わせだなとため息がでます。彼らお子様たちなら、多少のマナー違反は許されます。いや、許しましょう。免許をもてない年齢だし、自転車と歩行者の区別もつかないのも仕方ありません。わたしたち先輩が、その都度注意してあげたらいい。わたしだって18歳で免許を取って、そこではじめてきちんと交通ルールを学びました。

見方を変えれば、車両は人殺しの道具です。ルールを守らなければ、大変な大量殺人を引き起こす危険なツールなのです。にもかかわらず、いい大人が歩行者に突っ込んでくる。車道を逆走する。わたしたちが日常的に操作するあれこれの中に、そこまで危険な殺人兵器があるでしょうか?大げさかな。でも、生き死にと直結しているはずの車両に対して、認識が甘すぎませんか?普段はママさんたちをサポートする立場ですが、そこだけは本当に腹が立っています。

お酒飲んだ帰りに自転車乗ったら、飲酒運転になっちゃうんですよ。自転車は車両!車両は人殺しの道具!つまりルール違反は殺人!それくらいの意識で乗ってほしい。子どもを盾にして猛スピードで突っ込んでくるママさんたち、本当に怖いよ。やってることが殺し屋だよ。

個人の都合で交通ルールをねじ曲げるのはやめましょう。

また明日。

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