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好きな服と似合う服

すてきに服を着こなしている人を見ると、なんだか背筋の伸びる気持ちになります。しゃんとしなきゃ!と喝を入れてもらった気分。服や持ち物に、人となりがにじみ出ている人を見ると、好きなものを身につけることの大切さを思い知ります。

自分に似合う服が好き、という状態は、両思いに似ていませんか?好きな服が似合う、というのは案外難しいものなのかもしれません。

わたしがつい、すてきだなぁと目で追ってしまうのは、自分の肌に合った色の服を着ている人。日本人でも、肌の色はいろいろ。似合う色もそれぞれ違います。わたしはというと、10代の頃から悪魔崇拝かというほど黒い服ばかりでした。リミ・フゥやY’s、ヨージヤマモト辺りを好んで着ていたので、必然的にクローゼットはモノトーンがずらり。スカートもワンピースも、もちろん持っていなかったので、いつもサルエルかショートパンツです。転機となったのは、自暴自棄気味に購入した水色のワンピース。なんでスカート履かないの?明るい色の服着ないの?と繰り返し受けるツッコミに、そんなに言うならと思い切って買ってやりました。全身真っ黒だった自分からは想像もつかない爽やかさに、こんなんありか!と衝撃を受けましたが、自分の印象とは裏腹に、服が違うだけで見違えるほど表情が明るくなったと言われました。それをきっかけに、ブルーのシャツや白いブラウス、それに生まれて初めてのピンクまで。明るい色の服を選ぶようになり、真っ黒だったクローゼットが、だんだんカラフルになっています。

着る服で気分が切り替わるとよく言いますが、明るい色の服を着るようになり、立ち姿を意識するようになりました。お恥ずかしい話なのですが、全身真っ黒の頃は、猫背でもガニ股でも大して気にしていなかった。服でここまで意識が変わるとは、思ってもみませんでした。

洋服の選び方の変化は、好きになる異性の変化と重なっています。10代の頃は、性格とかは二の次で、見た目だけで好きになっていました。環境も考え方も、自分とまったく違う男の子と無理して付き合ったり。当時は、あんな男やめときなよ!という友達のアドバイスもまったく耳に入ってなかったなぁ。

アドバイスってすごいですよね。見返りなしで、あらゆる人が救いの手を差し伸べてくれるのです。人間ってすばらしい。思い返せば、素直に聞いときゃよかったよと思うことばかりです。自分しか見えていなかった時期を経て、バランスをとりながら社会に馴染んでいくんですね。

また明日。

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