胸を焦がすベルの音

毎年突発的に発症する病気があります。あー寒い。鼻が痛いよ…と思っていると、まるで稲妻に打たれたかのように突然発症する病。

「もうすぐクリスマスだ！！！！」

今年は今日、発症しました。例年より少し早め。世間はハロウィン真っ只中ですが、わたしの心はすでにクリスマスに占拠されています。

セーターが好き。雪が好き。 クリスマスソングが大好き。幼稚園からカトリックの学校に通っていたので、寒さを感じ始める今頃の時期になると、クリスマスミサの練習が始まります。通常の時間割が変更になったり授業そっちのけで聖歌の練習をしたり、そんなイレギュラーがとにかくわたしをワクワクさせました。同級生にはクリスチャンの子もいましたが、信心のかけらもない一般民のわたしたちにとって、それらの時間は退屈な勉強をしなくて済む自由時間なのです。今年の神父さまはどのくらい片言なのかとか、そんなことばかり考えていた気がする。

学校を離れてからも、年末にかけて慌ただしくなっていく空気が好きなのは相変わらず。最近の冬は休暇確保のための調整に翻弄するばかりですが、そんな憂鬱も怒りもなにもかも、夜食を求めて入ったコンビニで流れているマライアキャリーひとつで吹っ飛んでしまう。街中イルミネーションでキラキラしてるし、家に帰ればあったかいし、クリスマスの食事はどこ行こうかとか、プレゼントの下見にたくさんの時間をかけたり、クリスマスコフレをチェックしながら、なに着ようかとか考えたり。クリスマスが終わったらお正月がくるから、今年はおせち何品がんばろうかなとか。年末年始って最高だなぁ。25日が終わって、31日の次に当たり前に1日がくるっていうだけの事実が、こんなに人の心を動かすんですね。不思議。いくつになってもクリスマスで浮かれて、新年を喜んでいたいものです。今年のクリスマスは雪降るかなぁ。降ってほしいなぁ。どこ行こうかな。あぁ、本当にワクワクする。

2016年もよいクリスマスになりますように。

また明日。