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希望ちゃんと希死念慮ちゃん

どっちも『希』という字がつくんだな。


『死にたくない』という気持ちは『生きたい』にならないが

生きなければいけない理由は『死にたくない』になり得る。


と思っている。

命を綺麗なものとして捉えすぎてしんどい人だっている。


死にたい死にたいと思っていた頃がある。

死にたいと思う時、
人間は怒っているのだそうだ。

悲しいのも、寂しいのも絶望しているのも
その下には怒りがあるらしい。


このクソみたいな世界に。
この世に自分を産み落とした存在に。
ただ生きながらえている中途半端な自分に。


そして、この世界を変えるには
一旦命を終わらせるしかない。と思っているのだそうだ。

本当はそんなことしなくても世界を変えられるのだけど、
その時はもう、それしか方法がないように思うのだそうだ。

私もそうだった。

人が命を断つ時って、
ずっとずっとトンネルを歩いた先にあるものじゃなくって
ある日突然くる。

あ。今だ。みたいな感じでニュートラルに、静かにくる。

夢から覚めた時に似ている。


希望があったら、死にたいに勝てる。

そんなことは誰でもわかる。

希望を抱けないときは
生きる理由を無理矢理にでも探すといい。

とりあえず明日、見たいテレビ番組を探す。
近い未来に新発売されるアイスクリームを楽しみに待つ。

そうやって過ごしているうちに
気がついたら悲しいことが消えていることもある。


生きていてよかった。そう思う日は来なくても
死ななくてよかったと思う日は絶対に来る。


自分で、一人で死んでいくなんて
そんなことはしないでほしい。

死ぬのは怖くないなんて思わないでほしい。
そんなことに残りの勇気をつかわないでほしい。

誰もそんな寂しい思いをしなくていい。



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