今ある命を精一杯生きなさい
なんて、綺麗事だな。
世間はなんで死んでから褒め称えるのか。
…生きているうちに伝えたかった。
その言葉だって、格好のネタになる。
意味がわからん。わかりたくもない。
そしてもう、忘れたかのように別の話題。
それをきっかけに、世の中はまた誹謗中傷を繰り返す。
生きることはどういうことか。
自分は精一杯頑張っているのだと自覚するために。
他人より秀でていると証明するために。
誰かを貶す。
指摘ができる。正しさを語れる。それは自分に能力があるのだという証明。精一杯生きているのだという証明。
精一杯生きなさい
それは「他の人より」は付かない。
でもものさしがなければ精一杯かはわからない。
前後の文脈が切り取られ、行間が削られ、それなのに受け止める側は字面通り。そして自分の価値をアピールする。精一杯生きているんだと。
自分が自分でいるための手段として「この世からいなくなること」が選択肢に加わる。
それだって自然なのかもしれない。
否定も肯定もせず想像しようと思う。
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